投資指数は3か月連続の上昇(2010年3月個人投資家動向)

2010/04/03 08:05

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年4月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年3月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は大幅に上昇し、株価の先行きに対してさらなる上昇を見込む個人投資家が大勢を占めているようだ。

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今調査は1000件を対象に2010年3月19日から23日に行われたもので、男女比は77.0対23.0。年齢層は40歳代がもっとも多く31.5%、ついで50歳代が24.5%、60歳以上が23.5%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く29.6%、500万円-1000万円が18.4%、100万円-300万円が13.8%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は5年から10年未満がもっとも多く29.5%を占めている。次いで10年から20年未満が26.1%、20年以上が20.6%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く50.8%とほぼ半数を占めている。ついで配当や株主優待が21.5%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は60.0ポイント。3か月連続の上昇。「上昇」の回答率が80.0%に達しており、3か月後の日経平均株価の見通しとしては下回る可能性は低いと見られている。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」「国内企業業績」に対する票が多い。ただし「国際」関係はやや減り、「国内」関係が増加している。
・魅力的な業種は「電気機器・精密機器」「素材」。もっとも魅力が低い業種は「自動車」。「医薬品」は3位に。
・ドル円相場はほぼ横ばいから、5円程度の円安ドル高が見込まれている。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。ユーロへの注目度はアメリカに次いで低いまま。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。具体的な商品に対するDI値はすべて減少しており、ポジションの変化には消極的な動きも。
という形に。増やしたい金融商品は相変わらず「預貯金」がトップだが、金融商品そのものの取引には様子見を決め込む姿勢がやや強くなっている感がある。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【ソニー(6758)】
3位……【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】
4位……[武田薬品工業(4502)]
5位……【みずほフィナンシャルグループ(8411)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]がトップという定位置を連続キープしており、鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。さらに今月は【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】【みずほフィナンシャルグループ(8411)】と大手金融系が2つも顔を見せており、金融系銘柄の復活を想定する人が増えているように見える。

去年は3月中旬あたりから市場は断続的な上昇傾向を見せた。今年もそれを期待してか、市場感にもやや楽観視するムードが強い。ただ、市場に影響を与え得る要因の部分で「国内」状況に対する不安度が増しており、この動きが気になるところではある。

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