インターネットからの「丸写し」経験者は23.5%…中学生のネット勉強事情

2010/04/01 12:05

丸写し学習塾の栄光ゼミナールは2010年3月26日、中学生の学習とインターネット利用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体(中学生で携帯電話を持っている人)のうちインターネットを使って宿題などをしている人のうち、「丸写し」をした経験がある人は52.2%に達していることが分かった。「よくしている」人なら7.8%に及んでいる。中学生全体(インターネット利用の有無、宿題でネットを使う・使わないの別を問わず)では23.5%が経験があることになる(【発表リリース】)。

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今調査は2010年3月4日から6日にかけて携帯電話を持っている中学1-3年の男女に対して携帯電話経由で行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1。調査担当はネットエイジア。そのうち900人(男子434人、女子466人)が日頃インターネットを利用していると答えている。

今調査においてインターネット利用者のうち、宿題などでネットを使うことがある人は50.1%。全体に占める比率は45.1%となる。

↑ 課題や宿題をする際にインターネットを使うことがあるか(日頃インターネットを使う人ベース)
↑ 課題や宿題をする際にインターネットを使うことがあるか(日頃インターネットを使う人ベース)(再録)

この45.1%の人に、「インターネットから課題や宿題の答えを丸写ししたことがあるか」について尋ねたところ、「よくしている」「時々している」「あまりしないが、したことはある」合わせて52.2%が「経験あり」と答えている。男女の差異はほとんど見られない。

↑ 課題や宿題の際のサイトからの「丸写し」経験有無(課題や宿題をする際にインターネットを利用している人ベース)
↑ 課題や宿題の際のサイトからの「丸写し」経験有無(課題や宿題をする際にインターネットを利用している人ベース)

45.1%×52.2%=23.5%なので、冒頭にもあるように「インターネットから丸写しして宿題をやった経験がある中学生は23.5%」という計算になる。「よくしている」に限れば、45.1%×7.8%=3.5%となり、「3.5%の中学生は宿題をやる時にしょっちゅうインターネットから丸写ししている」結果となる。多いのか少ないのか、微妙なところだ。

「丸写し」といっても例えば計算問題などは丸写しはほとんど不可能。逆に文系の宿題・課題はインターネット上に素材が山ほど転がっている感はある。そこで「丸写ししたことのある課題・宿題」を複数回答で尋ねてみると、一番多いのは「レポート・作文・読書感想文」だった。「丸写し」された課題の四分の一近くはこれらレポートなどということになる。

↑ インターネットサイトから「丸写し」したことのある課題や宿題(課題や宿題をする際にインターネットサイトから「丸写し」をしたことがある人ベース、自由回答形式、回答率5%以上)
↑ インターネットサイトから「丸写し」したことのある課題や宿題(課題や宿題をする際にインターネットサイトから「丸写し」をしたことがある人ベース、自由回答形式、回答率5%以上)

第三位の「調べ学習」とはあまり聞きなれない言葉である人もいるだろうが、これは「生徒自身が情報を集めてそれをまとめたり創りなおしたりする学習方法」。与えられた課題に対して自分自身で解決方法を見出だすという、学習面での創意工夫を求めるものだが、いわゆる「コピペ」で片づけられたのでは先生も頭を抱えてしまうに違いない(コピーそのものが「創意工夫だ」と主張するかもしれないが)。

いずれにしても文系の宿題が格好の「丸写し」対象となっていることに違いは無い。



大学の課程やゼミでのレポート・課題なら(事の善し悪しは別として)昔からコピーの流布や丸写しの話は日常茶飯事だった。しかしインターネットが普及して中学生でも気軽にネットの世界にアクセスできるようになり、「丸写し問題」がこの学年層にまで波及していることは疑いようもない。

もっとも「丸写し」でその場では難を逃れても、結局後々になって痛い目にあうのは自分自身(何しろ自分の頭を使って考えたわけではないのだから、身につくはずもない)。インターネットを使って調べ物をするにしても、参考程度に留めておくのが無難といえる。

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