ホームレスの起居場所別の状況をグラフ化してみる

2010/03/29 19:30

厚生労働省は2010年3月26日、ホームレスの実態に関する全国調査の結果を発表した。それによると2010年1月時点で日本においては河川で確認できるホームレスの数がもっとも多く、3944人を数えたことが分かった。次いで都市公園の3797人、道路上の2187人となっている。直近前年と比べるといずれの場所でも減少をしているが、特に都市公園での減り具合が大きいことがわかる(【発表リリース】)。

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今調査はホームレスの自立の支援等に関する特別措置法(平成14年法律第105号)及びホームレスの自立の支援等に関する基本方針(平成20年7月厚生労働省・国土交通省告示第1号)に基づき実施されたもので、対象となる「ホームレス」とは法第2条に規定する「都市公園、河川、道路、駅舎その他の施設を故なく起居の場所として日常生活を営んでいる者」を意味する。また調査方法は全市区町村における巡回による目視調査で、調査時期は2010年1月。

2010年1月時点では日本国内の目視確認済みホームレス数(以下単に「ホームレス」と略)は1万3124人。うち男性が1万2253人、女性が384人、防寒具を着こんだ状態などにより性別が確認出来ない者が487人だった。

↑ 全国のホームレス数(人数、目視確認分)
↑ 全国のホームレス数(人数、目視確認分)(再録)

それらホームレスの起居場所を大まかに「都市公園」「河川」「道路」「駅舎」に分類し、いずれにも属さない場所を「その他施設」とした上で、各場所別にカウントした数字をグラフ化したのが次の図。

↑ ホームレスの起居場所別の状況(目視確認分、人数)
↑ ホームレスの起居場所別の状況(目視確認分、人数)

「都市公園」と「河川」の2か所が人数上位を争っている形だが、いずれにしても毎年人数が減少していることに違いは無い。「道路」「駅舎」は2008年から2009年にかけて人数が増加する動きも見せたが、2010年には再び減少が確認できる。

このグラフを見ると、ホームレスの人数減少は例えば「都市公園での環境整備に伴い人数が減った」のような「特定地域での数の減退」ではなく、「全般的な人数の減少傾向」によるものということが分かる。

なお今件は係員による目視確認分のみの値であるため、確認が出来ない人数も少なからず存在する(係員が日本中の隅から隅まで24時間チェックすることは不可能)。いずれの場所でも人数は減少傾向にあるが、本当に人数が減っているのか、それとも「把握できる人数が」減っているのかまでは、今データからだけでは確定できないことに留意しておく必要がある。

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