【更新】オールインワンでレコードを再生できるダイレクトメール

2010/03/24 07:02

オールインワンでレコードを再生できるダイレクトメールイメージ今では個人で音楽を聴くとなれば、CDプレイヤーでCDを使う、あるいはiPodなどの携帯デジタルプレイヤーを用いて曲ファイルを再生するのが主流。たまにカセットテープも使われる場面もあるが、積極的に使うことはまずない。ましてやレコードは「日本レコード大賞」などの固有名詞にわずかに名残を見せるだけで、現物を見た人は少ないだろうし、存在そのものを知らない人も多いはず。そのレコードを利用した、とても素敵な販促アイテムが先日[I Believ in Advertising]で披露されていた。どのようなものか具体的に分かる材料も揃えることが出来たので、今回紹介することにしよう。

スポンサードリンク


↑ 見た目は普通のスリーブジャケット型ダイレクトメール
↑ 見た目は普通のスリーブジャケット型ダイレクトメール

↑ 開けると中には一枚のレコードが。「もうレコードプレイヤーなんて無いよ!」とジャケットの説明を良く見ると……
↑ 開けると中には一枚のレコードが。「もうレコードプレイヤーなんて無いよ!」とジャケットの説明を良く見ると……

↑ なるほど。ジャケットそのものをプレイヤー代わりに、鉛筆でぐるぐる回して聴く、という次第
↑ なるほど。ジャケットそのものをプレイヤー代わりに、鉛筆でぐるぐる回して聴く、という次第

写真とそのキャプションでほとんど説明が済んでしまった感もあるが、一応説明。これはカナダのバンクーバーにある代理店【Grey Canada】が2010年3月に、音楽スタジオの【GGRP】のプロモーションのために行った販促。CDの限定版などでよく見かけるスリーブジャケット(服の袖のようにすき間が開いており、横からスライドして差し込むタイプのジャケット。転じて、そのような仕組みのしてあるケース)に、CDの代わりにレコードが入っている。

ジャケットを良く見ると、プレイヤー用の針、そしてレコードの穴の部分にはめ込んで固定する軸などが付属している。そして案内図に従ってレコードを指してジャケットを折り込み、針の部分をレコードの上に乗せる。その上でレコードの軸近くにある穴に鉛筆を指してぐるぐると回すと、このジャケットが簡易レコードプレイヤーとなって音が聴こえるというわけだ。

元記事の説明によれば、単純に針でなぞってレコードを再生するだけなら音は小さいままなのだが、その針をジャケットの段ボール部分で固定することにより、その段ボールがスピーカーのような役目を果たして振動=音が増幅される仕組みとなっている。この販促アイテム、北米のクリエイティブ系な「お偉いさん」に配られ、大いに話題を集めたとのこと。

単にCDを折り込んで「自分の環境で聴いてね」としたのでは、他の新曲などに埋もれてしまうのが関の山。そこでわざわざジャケットで簡易プレイヤーを作り込み、自らの手で再生させることにより、見た目や手法などの物珍しさで「他とは違う、うちだけの何か」を強力に印象付けさせることに成功している。確かにこれなら、誰もが一つは欲しいと思うに違いない。

さて肝心の「実際にどんな音がするのだろうか」ということだが、残念ながら現時点ではこれ自身を再生している動画は見つからなかった。しかしこの「スリーブジャケットをレコードプレイヤーにして、聴き手が自らぐるぐるとレコードを回す手法」は随分と昔からあるようで、GGRP社自身もこれまでに何度か行っていたことが確認されている。


↑ GGRP社のプロモーション動画。今回紹介したものとまったく同じ。The Cardboard Folding Phonographと呼んでいるそうな。


↑ GGRP社のものではないが、形状・仕組みはほぼ同じなもの。Christopher Delaurenti plays Goofus on the flap-o-phone。

一つ目の動画はBGMと音がかぶってしまい再生音がほとんど聴こえないものの、形状はまったく同じなため、どんな使い方をするのかが良く分かる。二つ目は別口のものだが、仕組みや形状はほぼ同じなため、音そのものもこれとほぼ同じと推測できる。……意外によく聴こえるものである。

再生機構に国境など存在しないことを考えれば、日本でも十分利用できそうなアイディアである気はする。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー