小中学生のケータイ保有のきっかけ、38.1%は「防犯のため」

2010/03/17 12:05

防犯目的で携帯電話所有イメージネットマイルは2010年3月16日、小中学生を対象にした携帯電話に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、携帯電話を持つようになった最大のきっかけは「防犯のため」であることが分かった。38.1%が同意を示している。【携帯への賛否両論・子どもに携帯を持たせる理由、持たせない理由】【小中学生の携帯保有率は女の子の方が上、「家族と一緒のケータイだよ」は数%程度】など多数の調査機関の結果にもあるように「小中学生には防犯目的で携帯電話を保有させる・する」という傾向があらためて裏付けられる形となった([発表リリース、pdf])。

スポンサードリンク


今調査は2010年2月10日から14日にかけて、子供向けコミュニティサイト「サークルリンク」内で会員向けに行われたもので、有効回答数は560人。男女比は30.2対69.8。学年階層別は小学6年生158人・小学5年生146人・小学4年生89人・中学1年生65人など。なお小学低学年に該当する小学1・2年生は回答数が28人と少数のため、今件記事では省略している。

恐らくはほとんどが保護者から買ってもらう、あるいは譲ってもらうことになるが、小中学生の多くも携帯電話を保有する傾向にある(上記記事では小学4年生でも22.0%、中学3年生になると約半数が自分の携帯電話を保有するという結果が出ている)。そこで調査母体のうち携帯電話を保有している181人に対し、どのようなきっかけで携帯電話を持つようになったかを複数回答で尋ねたところ、もっとも多い意見は「一人で外出することが増えたから・防犯のため」だった。38.1%の人が回答している。

↑ あなたはどんなきっかけで携帯電話をもつようになりましたか?(複数回答、上位7位)
↑ あなたはどんなきっかけで携帯電話をもつようになりましたか?(複数回答、上位7位)

塾や習い事を始めると、保護者から離れる時間が長くなり、学校内での生活とはまた違った環境にさらされることになる。一応別項目ではあるが、トップの「防犯のため」と第二位の「塾や習い事」は広義ではほぼ同じと見ても良いだろう。第三位以降は「友達との競争心・仲間意識」など、子供が成長するにつれて自分の意思を明確に持つようになるのと共に、自己主張した結果が見て取れる。

これを性別、年齢階層別にしたのが次のグラフ。

↑ あなたはどんなきっかけで携帯電話をもつようになりましたか?(複数回答、上位7位)(属性別)
↑ あなたはどんなきっかけで携帯電話をもつようになりましたか?(複数回答、上位7位)(属性別)

男の子より女の子の方が、防犯周りの回答率が高い。保護者のリスク意識もやはり「男の子より女の子の方が」であることが確認できる。一方、学年別では小学校中学年よりも高学年の方が防犯周りで高い回答率を見せている。少々不思議な感もあるが、「塾通いや遠出をするようになる一方、年齢面での防犯面でのリスクは高いまま」であることを考えれば、納得もいくというもの。

興味深いのは「周りの友達が持つようになったから」。前述したように明確な自我の芽生えと周囲との違いの認識、そして保護者の言うがままでは無く「自分で何かをしたい、欲しい」という自己欲求の芽生えが起きるのがこの年頃であるだけに、それが携帯電話の保有理由の増加にも表れているのが分かる。

少々気になるのは、去年行った同様の調査との違い。

↑ あなたはどんなきっかけで携帯電話をもつようになりましたか?(複数回答、上位7位)(2009年・2010年)
↑ あなたはどんなきっかけで携帯電話をもつようになりましたか?(複数回答、上位7位)(2009年・2010年)

他項目の差異は誤差の範囲だが、「防犯のため」の項目が異様な上昇ぶりを見せている。実に約2倍(21.6%→38.1%)。携帯電話が防犯目的で利用されることに対する認識が深まった(のと共に、そのニーズに応じるだけの機能を持つ携帯電話が増えた)のはもちろんだが、それと共に「防犯で携帯電話を持たせねば」と保護者に思わせるほど、子供の周囲環境が変化していることを想像させる。

防犯目的のための携帯電話保有は、いわば「保険」のようなもの。持っているだけで心の安寧を得られるし、その機能が実働しなければ、それが一番良い。願わくばすべての防犯目的の携帯電話が、機能を使われないままお役御免になることを。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー