【更新】39.4%の人が「去年より増えた」・プライベートブランドは利用増加傾向に

2010/03/19 12:00

買物イメージインターネット調査会社のクロス・マーケティングが2010年2月26日に発表した消費行動に関する調査結果によると、調査母体においては1年前と比較して、39.4%の人が「プライベートブランドの利用が増えた」と答えていることが分かった。冷凍食品、健康食品などの加工・パッケージ食品の利用では利用減の人が利用増を上回るなかで、非常に目立つ動きを見せている([発表リリース、PDF])。

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今調査は2010年2月8日から9日にかけて、20-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。年齢階層比は20代-60代でほぼ均等割り当て、男女比は1対1。なお今調査は2009年2月から3か月毎に実施されており、今回が5回目となる。当サイトでは同様の視点で前回のデータについて【35%が「昨年より増えた」・プライベートブランドは利用増加傾向に】で考察を行っている。

不景気や可処分所得の減少、先行きの不透明感などで消費意欲が減退する中、食品に対する目も厳しいものとなりつつある。大量購入出来、価格も比較的安価な冷凍食品も一時期もてはやされたが、今はブームも沈静化。価格下落は続くが、売れ行きはかつてほどのものではないようだ。

一方、プライベートブランド(小売店業者やそのグループ、複数の業者による販売組織体がメーカーと共同で開発、小売店自身のブランド名をつけて発売する商品)の人気は高まるばかりで、【牛乳、食パン、レトルトカレー……プライベートブランド商品、躍進中】【「価格が割安」プライベートブランドのトップイメージ、そして浮かんでくる問題点とは】などにもあるように問題点を抱えつつも消費者に深く浸透をしつつある。最近では【イオン、98円均一の冷凍食品シリーズに「春巻」「メンチカツ」など8品目を追加】に代表されるように、安価で食べきりサイズのプライベートブランド食品がデパート・コンビニを問わず人気を集めている。

今調査の項目にある「1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減」のうち、食品購入系のもの4項目について抽出し、グラフ化したのが下の図。いかにプライベートブランドが昨今における消費者のハートをつかんでいるかが分かる。

↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減(食品購入系)(2009年と2010年それぞれの時点において)
↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減(食品購入系)(2009年と2010年それぞれの時点において)

↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用(食品購入系)DI値(2009年と2010年それぞれの時点において)
↑ 1年前と比較した商品購入・サービス利用の増減(食品購入系)(2009年と2010年それぞれの時点において)

まず最新データの2010年の分で見ると、「冷凍食品」はやや「増えた」人が多いがそれでも1割強程度。ところが「プライベートブランド」では実に4割・39.4%に達している。「減った」人は「冷凍食品」が23.9%で「プライベートブランド」がわずか6.7%。結果としてDI値は「冷凍食品」が-11.7%・「プライベートブランド」は+32.7%にも達している。「少しでも節約したい」という消費者の想いが募る中、プライベートブランドへ向けられた熱いまなざしが理解できよう。

他方、「健康食品」「低カロリー・ダイエット食品」の消費性向は「冷凍食品」同様に今一つ。これらの商品は「健康を求めたい」という人の願いをかなえるアイテムとして、常に注目されている。とはいえ主食ですら「外食から中食、そして内食に」と切り詰めている昨今では、手控えられても仕方がない。さすがにこれらの項目にまで注力する余裕は無くなりつつある。

また、昨年同期のデータ(2009年)と比べると、「健康食品」はやや減少幅に歯止めがかかったものの、「冷凍食品」「低カロリー-」はますます利用減の人が割合を増やしている。その一方で、「プライベートブランド」は利用増加の人の割合が増加し、結果としてDI値もグンと上がっている。食生活の上でも「厳しさ」が増していることは、これらの数字を見た限りでも明らか。プライベートブランド食品の人気が高まりを見せていることからも、この傾向はしばらく続くものと思われる。

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