【更新】化粧品・衣類は減らしビールは代替品で我慢、でもアレは減らせず……し好品の利用率減少

2010/03/18 19:30

たばこイメージインターネット調査会社のクロス・マーケティングが2010年2月26日に発表した消費行動に関する調査結果によると、調査母体においては1年前と比較して、自宅でのビール飲用量が減少している人は37.6%と4割近くに達していることが分かった。衣類やアクセサリーの減少率もほぼ同程度を示しており、いわゆる「し好品」の利用が減少傾向にあることが分かる。しかし同じ「し好品」でもたばこの本数が減った人は24.2%でしかなく、し好品の中でもたばこは中々減らせない状況が見て取れる([発表リリース、PDF])。

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今調査は2010年2月8日から9日にかけて、20-69歳の男女に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は1200人。年齢階層比は20代-60代でほぼ均等割り当て、男女比は1対1。なお今調査は2009年2月から3か月毎に実施されており、今回が5回目となる。当サイトでは同様の視点で前回のデータについて【ビールや化粧品、衣類は減らせてもアレは減らせません……し好品の利用率減少】で考察を行っている。

給与所得が減り、景気の先行きが不透明になると、人は財布のひもを締める」傾向を強める。その矛先はおこづかいや食費であり、あるいは生活必需品以外の「娯楽品」に向けられることになる。今件ではいわゆる娯楽、身近な楽しみの対象となる「し好品」の代表を5項目ほど挙げ、それらについて1年前と比べて増えたか減ったかについて尋ねている。

全体としてはいずれも減少傾向が強く、特にビールや衣類・アクセサリーは1/3以上の人が「減った」と答えている。

↑ 1年前と比較した嗜好品利用の増減(2009年・2010年それぞれの時点において)
↑ 1年前と比較した嗜好品利用の増減(2009年・2010年それぞれの時点において)

↑ 1年前と比較した嗜好品利用DI値(2009年・2010年それぞれの時点において)
↑ 1年前と比較した嗜好品利用DI値(2009年・2010年それぞれの時点において)

特にDI値のグラフを見れば、各項目の利用性向が把握できる。まず興味深いのは「ビール」と「発泡酒」の飲用量。両者とも減少傾向に違いはないが、「発泡酒」は「ビール」の三分の一程度でしかない。同じビール系のお酒でも価格が安い「発泡酒」の方が好まれて飲まれる傾向を示している。「増えた」人が17.8%もいるのも納得できよう。むしろ「好まれる」というよりは記事タイトルで示したように「ビールの代替品として発泡酒をたしなむ」傾向が増えていることも考えられる。

また、「衣料品・アクセサリー」よりも「化粧品」の方が減少率は大人しめ。洋服は我慢できても、化粧までは何とかしたいという女性の思いが込められているようだ。「私自身の身姿で勝負!」というところか。

さらに冒頭でも触れているが、マイナスであることに違いはないものの、他の「し好品」と比べて「たばこの本数」のDI値が高めの傾向を見せているのも注目に値する。可処分所得が減少すれば、定期的な出費となるたばこは真っ先に削減対象となりそうなもの。しかし「減った」人は24.2%しかおらず、逆に「増えた」人は14.3%に達している。結果としてDI値も-9.9%と、「し好品」5項目ではもっとも高い(=減少率が小さい)。

【「たばこ1箱1000円で9割が禁煙を”考える”、が……」京大大学院教授が学術論文発表】【たばこ増税、いくらになったら買うのを止める!?】でも触れているが、たばこ飲用者は価格が上昇しても、たばこを減らす本数の割合はそれより緩やかな傾向を示す。可処分所得の減少が相対的にたばこの値上げにつながることを考えれば、その裏付けが今データでも出来た形となっている。それだけたばこは飲用者本人にとっては「代えがたい」ものなのだろう。

さらに付け加えるなら、1年前の2009年における「1年前(2008年)と比較した増減」と比べると、いくぶん減少した人の数が減った様子がみられる。これは「状況が改善した」というよりは、「より悪化する人が減った」「悪化傾向は続いていると考える」と考えるべき。DI値がプラスの値を示すまで、景気の上向きを語ることはできないのが現実である。

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