朝食はしっかりと食べ、好き嫌いは少なく・食生活の健全化が進む子供達。でも…!?

2010/03/16 05:53

食事をする子供イメージベネッセは2010年3月10日、小学生から高校生の学力・学習について調査をした結果「第2回子ども生活実態基本調査」の速報版を発表した。それによると調査母体においては、この5年間で「朝食を取らない子供」や「嫌いなものを残す子供」の割合は減少する傾向にあることが分かった。食生活の健全化は進んでいるように見えるが、その一方で「ダイエットのために食事量を減らす」子供の数は大幅に増加するという、気になる動きも見受けられる(【発表ページ】)。

スポンサードリンク


今調査は2009年8月から10月にかけて小学4年生から高校2年生に対して行われたもの。調査方法は学校通しの質問紙による自記式調査。有効回答数は小学生3561人、中学生3917人、高校生6319人の計1万3797人。2004年11月から12月にかけても同様の調査が実施されており、今回のデータはそれを比較してのもの(5年経年)となる。

食生活で一番気になるのは、朝食をとる・とらないについて。最近はやや下火になっている感もあるが、【想像以上に深刻なのかも……食育と朝食欠食の子供たち】【朝食抜きな子供は6%強・中学生に限ると1割超も】など、朝食欠食児童に関する問題は根深く、そしてその率も低くない。今回の調査結果でも、小学生で8.4%、高校生になると16.6%が「よく朝食をとらない」「時々朝食をとらない」と回答している。

↑ 朝食をとらないで学校に行く(「よくある」+「時々ある」の合計)
↑ 朝食をとらないで学校に行く(「よくある」+「時々ある」の合計)

学年が上がるにつれて朝食欠食率が上がるのは、忙しくて朝食に取る時間が少なくなるため。これは【高校生 朝飯時間 余裕無し、平均わずか 10と3分】などでも明らか。

ただ、5年前と比べるといずれの学校階層でも朝食欠食率が減少しているのも確認できる。それだけ朝食が大切であることの認識が深まったのだろうし、時間に余裕が出てきた(本人はもちろん、食事を作る保護者も)と思われる。

いわゆる「好き嫌い」や、【小中学生が利用するコンビニ、どこの近くにある? 7割近くは「自宅のそば」】などでも触れている「子供の頃からの栄養ドリンク・サプリメントの摂取」についても、減少する傾向を見せている。

↑ 好きなものだけ食べて嫌いなものを残す(「よくある」+「時々ある」の合計)
↑ 好きなものだけ食べて嫌いなものを残す(「よくある」+「時々ある」の合計)

↑ 栄養ドリンクやサプリメントを飲む(「よくある」+「時々ある」の合計)
↑ 栄養ドリンクやサプリメントを飲む(「よくある」+「時々ある」の合計)

好き嫌いが未だに3割近くあるのは「子供だからまだ仕方ないのかな」という面もあるが、それでもこの5年間で減少している。一方、栄養ドリンクやサプリメントの摂取率が減ったのは、多忙感が和らいだこともあるだろうが、それ以上に金銭的な問題が大きいものと思われる。

これらの結果を見ると「子供達の食生活はこの5年間に少しずつだが改善されている」ように見える。ただし美の追求ともいえる「ダイエット」に関する項目だけは別で、ダイエットのために食事量を減らすという子供は5年間に大きく増加しているのが分かる。

↑ ダイエットのために食べる量を減らす(「よくある」+「時々ある」の合計)
↑ ダイエットのために食べる量を減らす(「よくある」+「時々ある」の合計)

まだ全体に占める割合としては1割前後でしかないが、高校生では8人に1人が「よくある」「時々ある」と答えている。少々気になる動きといわざるを得ない。



食事は日々の活動のエネルギーとなるだけでなく、身体を構成する各要素の材料を体内に運ぶ役割をも果たす。成長著しい子供の時期には、将来に向けた身体の構築のためにも、健全な食生活を営むことが求められる。本人自身はもちろんだが、保護者も十分に留意する必要があるだろう。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー