大学生の1月末時点での就職内定率は80.0%・前年比6.3ポイントのマイナス

2010/03/13 07:45

厚生労働省は2010年3月12日、2009年度(2009年4月1日-2010年3月31日)大学等卒業予定者の就職内定状況に関する最新調査結果を発表した。それによると2010年2月1日(1月末)時点での大学卒業予定者の就職内定率(就職希望者に占める内定取得者の割合)は80.0%だったことが明らかになった。これは一連の調査結果が公開されている1997年度分以降、もっとも低い値を示している(【発表リリース】)。また、同日【高校・中学新卒者の就職内定状況】も発表されているが、高校卒業予定者の就職内定率は81.1%となり、昨年同期から6.4ポイントと大きな下落を見せていることも分かった。就職戦線は非常に厳しい状況にあるようだ。

スポンサードリンク


今調査は全国の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の中から、設置者・地域の別等を考慮して抽出した112校に対して行われたもの(調査校の内訳は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校)で、調査対象人員は、6250人(大学、短期大学、高等専門学校併せて5690人、専修学校560人)。各大学などにおいて、所定の調査対象学生を抽出した後、電話・面接などの方法により、性別、就職希望の有無、内定状況などにつき調査をしている。なお高校・中学卒業予定者に対しての調査は、学校・公共職業安定所の紹介を希望する生徒の状況をとりまとめたもの。

公表された調査結果によると、2010年2月1日時点で大学の就職内定率は80.0%。前年同期と比べて6.3ポイントのマイナスとなる。さらに今「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」の調査が開始された1997年度分以降においては、冒頭でも触れているように、もっとも低い値を示している。

↑ 中卒-大卒の就職内定率(2010年1月末時点と2009年同時期)
↑ 中卒-大卒の就職内定率(2010年1月末時点と2009年同時期)

なお前回中学生のデータが無い理由として、2010年3月に高校・中学新卒予定者の選考・内定開始期日は、文部科学・厚生労働両省により「高校……2009年9月16日以降」「中学校……2010年1月1日以降(積雪指定地域においては2009年12月1日以降)と定められているため、とした。今回は1月末時点のデータのため、就職活動を開始した中学校卒業予定者の分も含まれている。

元々短期大学の就職内定率は低い傾向にあるが、今年は特に低い傾向が見られる。1月末日時点においても約三分の一の人が「就職したいのに就職先が見つからない状態」にあることが分かる。もっとも就職率の高いのは高等専門学校だが、これは以前【日本における学歴・性別と失業率との関係をグラフ化してみる】などでも触れているように、求人側のニーズにマッチしやすいため。

このうち大学(国公立・私立の合計、個別)について、男女別に見ると次のようなグラフになる。

↑ 国公立・私立大の男女別就職内定率(2010年1月末時点と2009年同時期)
↑ 国公立・私立大の男女別就職内定率(2010年1月末時点と2009年同時期)

昨年同時期と比べていずれも低い値を見せているが、国公立大では男性より女性、私立大では女性より男性の方が就職内定率が高い傾向がある。詳細はこのデータからだけでは把握できないが、興味深い動きといえよう(ちなみに冒頭で触れているように、大学院に進むなど就職を希望していない人は、就職内定率算出の際には除外されるので「院生」希望者の多い少ないとは関係が無い)。

なお昨年度の4月1日時点の調査結果では大学全体の就職内定率は95.7%と極めて高い値を示している。

↑ 就職(内定)率の推移(大学・全体)
↑ 就職(内定)率の推移(大学・全体)

このグラフからは、リーマンショックの影響を受けた2009年3月卒分から、就職率がガクンと落ちているのが容易に把握できる。

また、昨年度同様の傾向・上昇率を見せるとすれば、今年の3月末時点での大学生の就職内定率は単純計算で88.7%となる。つまり調査期間内でもっとも過酷だった1999年度の91.1%を下回る可能性が高い。憂慮すべき事態であり、早急な対策が望まれる。


■関連記事:
【大学生の就職内定率は73.1%・前年比7.9ポイントのマイナス(2010年1月15日)】

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー