子供に持たせる携帯電話、不必要な機能は何だろう? インターネットやゲーム以上に「いらない」のは……

2010/03/11 06:59

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子供と携帯電話イメージMM総研は2010年3月10日、子供に携帯電話を持たせている・持たせる意向を持つ保護者における「子供の携帯電話の保有」に関する意識調査結果の一部を発表した。それによると調査母体の保護者においては、「子供が持つ携帯電話」で不必要と思う機能のトップには「おサイフケータイ」がついた。小学生の子供では7割以上、高校生でも過半数の保護者が不必要と答えている。メール機能やカメラには比較的寛容である他に、学年別にみると高学年になるほど「不必要」と判断する機能が減る傾向が見うけられる(【発表リリース】)。


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今調査は18歳以下の子供を持つ保護者で、現在子供に携帯電話を持たせている・持たせる意向を持つ人に対してインターネット経由で2010年2月9日から11日にかけて行われたもので、有効回答数は1032人。男女比は1対1、子供が複数いる場合は第一子を対象に回答してもらっている。

子供に携帯電話を持たせるにあたり、保護者サイドではどのような機能を不必要と考えているのか。逆説的に考えれば「どのような機能は欠かせないか」を推し量る材料にもなるわけだが(【「こんなものいらない!」携帯電話で無くても良い機能・サービスのトップは!?】と同じ考え方)、トップについたのは小学生、中学生、高校生の子供すべてで「おサイフケータイ」だった。

↑ 保護者は子供に持たせる携帯電話にどのような機能が不必要と考えているか(複数回答)(小学生)
↑ 保護者は子供に持たせる携帯電話にどのような機能が不必要と考えているか(複数回答)(小学生)

↑ 保護者は子供に持たせる携帯電話にどのような機能が不必要と考えているか(複数回答)(中学生・高校生)
↑ 保護者は子供に持たせる携帯電話にどのような機能が不必要と考えているか(複数回答)(中学生・高校生)

「おサイフケータイ」は直接お金周りに関係があること、盗難時などのリスクを考えた場合、子供に持たせるのはまだ早いという判断によるもの。ある程度小遣いの額が増え、分別もつく高校生に対してですら、52.0%の保護者が反対しているあたり、慎重さがうかがえる。

また、小学生の子供に対しては「インターネット」への拒否反応が強い。これは【子供がネットトラブルを起こしそうな場所、親はちゃんと把握して……ない!?】にもあるように、インターネットを介してまだ社会に対する十分な知識や経験を持たない子供達が、さまざまな問題に巻き込まれるリスクを考慮した判断によるものだろう。

一方で音楽再生、カメラ、ショートメール、電子メールなど「他との通信・情報交換を必要としない機能」「保護者との連絡で必要不可欠な機能」は、不必要とする意見が少数に留まっている。これらの機能は保護者にしてみればそれぞれ「オモチャとして与えても安心」「携帯電話を持たせる意義そのもの」であることから、否定する理由も無いものということになる。

これから子供向けの携帯電話を購入しようとしている保護者の立場の人は、自分自身の意見の他に、今件の結果を参考にすると良いかもしれない。


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