「質が良ければお金を払ってもいいかナ」トップは映画、次いで電子書籍
2010/03/07 08:47


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今調査は世界54か国(欧州・アジア太平洋地域・中東及びアフリカ・南米・北米)の約2万7000人のインターネットユーザーを対象に2009年9月末から10月中旬に実施された。国別の具体的調査人数やその環境、男女比、年齢階層比などは非公開。
主要コンテンツ14項目に対し、適切な内容・妥当な価格であれば料金を支払っても良いか否かについてそれぞれ尋ねたところ、日本では「映画」の値がもっとも高く48%に達した。一方世界全体では「映画」と共に「電子書籍」も同率で第一位となっている。

↑ 有料オンライン・コンテンツの支払い意向
有料オンラインコンテンツというと、多くの読者には一番身近な「音楽」は3番目の41%、「ゲーム」は6番目の31%となっている。また、先日【日経新聞、完全収録な「電子版日本経済新聞(Web刊)」創刊へ・Web版のみは月4000円】でもお伝えしたように、日本でも本格的な有料配信化の足音が聞こえてくる「新聞(電子版)」については「ゲーム」より少ない30%に留まっている。
ざっと見渡すと、世界平均の値よりも日本の値の方がやや低めなのが分かる。そこで日本の値から世界平均の値をマイナスして出た値をグラフ化したのが次の図。

↑ 有料オンライン・コンテンツの支払い意向(日本と世界平均との差)
日本国内と世界全体との意識の差が、ぼんやりとだか見て取れる。「映画」や「音楽」など芸術性が高いような第一印象があるもの、「ソーシャルメディア」や「ラジオ(ニューストーク)」など個人色の強いモノはほぼ世界平均と変わらないが、その他のものについては押し並べて低い。これが「日本のコンテンツが支払いに値するほどの質を持っていないから」なのか、「安価、無料に慣れてしまったから」なのか、その他の理由があるからなのかはこのデータからだけでは分からない。
ただ、日本国内に限ったビジネス上の視点でなら、世界平均との差はあまり気にせず、一枚目のグラフの結果……ブログやポッドキャストは有料化に対して厳しい目が向けられている、電子書籍は意外に有料化へのハードルが低い(無論価格に伴った内容を提示する必要がある)……を重視すればよいだろう。
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