「小幅な株価上昇を見込んでいる」(2010年2月個人投資家動向)

2010/03/03 06:21

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年3月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年2月計測分、PDF】)。「ノムラ個人市場観指数」は先月比でやや上昇し、小幅な株価上昇を見込んでいる個人投資家が大勢を占めているようだ。

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今調査は1000件を対象に2010年2月17日から18日に行われたもので、男女比は75.3対24.7。年齢層は40歳代がもっとも多く32.4%、ついで50歳代が26.2%、30歳代が20.2%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く28.5%、500万円-1000万円が19.5%、100万円-300万円が13.6%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は5年から10年未満がもっとも多く28.6%を占めている。次いで5年から10年未満が28.1%、3-5年未満が19.2%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く49.8%とほぼ半数を占めている。ついで配当や株主優待が22.1%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は48.0ポイント。2か月連続の上昇。「上昇」の回答率が74.0%に達しており、3か月後の日経平均株価の見通しとしては大きく下回る可能性は低いと見られている。
・市場に影響を与え得る要因としては「国際情勢」「国内企業業績」に対する票が多い。
・魅力的な業種は「素材」。もっとも魅力が低い業種は「自動車」。「医薬品」は3位に後退。
・ドル円相場はほぼ横ばいが見込まれている。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。ユーロへの注目度が大幅後退。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。「株式」や「投資信託」への注目が先月比でプラスに。
という形に。また、注目セクターの順位が変わったことや、市場に大きな影響を与え得ると考えられる要因順位に変動が起きているあたりから、一部状況の変化が見受けられる。増やしたい金融商品は相変わらず「預貯金」がトップだが、株式に対するニーズは先月より増加しており、硬直感から抜け出そうとしている雰囲気が確認できる。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……【パナソニック(6752)】
3位……【ソニー(6758)】
4位……[武田薬品工業(4502)]
5位……【三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]がトップという定位置を連続キープしており、鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。さらに【ソニー(6758)】【パナソニック(6752)】など、電気系の世界的企業が名前を連ねているのは、為替の変動と少なからぬ関わり合いがあるのだろう。あるいは値が下がっている昨今を「お買い得」と考えているのかもしれない。

去年は1月から3月前後にかけて相場が暗転する展開を見せたが、今年は今現在のところ横ばい、あるいは狭いレンジでのボックス圏を形成しており、昨年のような急落・低迷相場とは様相が違っている。他国の市場動向と比較して見ると、「ボックス圏」というよりは「上昇意欲がそがれた惰性飛行」的な感がある。今後の動向は「市場に影響を与え得る要因」のところでも上位に挙げられた、「国際情勢」「国内企業業績」に寄るところが大きいと思われる。

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