平均586.3曲、大学・専門学校生は4ケタ台も・デジタルオーディオプレイヤーの保存曲数(2010年発表)

2010/03/06 08:03

日本レコード協会が2010年2月25日に発表した、2009年度の「音楽メディアユーザー実態調査」の報告書には最新の音楽メディア事情が、調査データを元にさまざまな視点から紹介・分析されている。今回はその中から、「iPodに代表されるデジタルオーディオプレイヤーに何曲保存しているか」についてのデータを見ることにする。記事タイトルにもあるように、平均では586.3曲という結果が出ている(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2009年9月2日から7日にかけて12-69歳の男女に対してインターネット経由で行ったもので、有効回答数は5024人。男女比は1対1、日本を5つの地域に区分した上での地域別・年齢階層別はほぼ均等割り当て(中学生がやや少なめ、高校生、大学生・専門学校生がやや多め)。

普段使っているオーディオ機器について複数回答で尋ねたところ、もっとも多いのは「パソコン」だった。もっとも今調査がインターネット経由で、別項目では「音楽を楽しむために使ったサービス」のトップに動画共有サイト【YouTube】がついていることから、当然の話かもしれない。

↑ あなたが普段使っているオーディオ機器はどれですか?(上位10%超えの項目+αのみ)
↑ あなたが普段使っているオーディオ機器はどれですか?(上位10%超えの項目+αのみ)

これらの機器のうち、「iPod」と「iPod以外のデジタル携帯オーディオプレイヤー」について、「どれだけ曲を保存していますか?」と尋ねた結果が次のグラフ。平均では586.3曲。もっとも多い男性大学・専門学生は1159.7曲を数えている。これはあくまでも「平均」なため、実際には2000曲、3000曲というツワモノも十分想定できる。

↑ あなたは普段利用しているデジタル携帯オーディオプレーヤーやiPhoneに音楽を何曲位保存していますか(利用者限定)
↑ あなたは普段利用しているデジタル携帯オーディオプレーヤーやiPhoneに音楽を何曲位保存していますか(利用者限定)

全体的には女性より男性の方が保有曲が多い傾向にある。曲の趣向が幅広いのか、あるいはモノを貯め込む性向は男性の方が強いからなのかもしれない。

また、データを良く見返すと、中学生の時点ですでに300曲前後の曲を入れていることが分かる。無料配布によるものが少なからずあるのだろうが、決して少ない数では無い。アルバムCD1枚につき10曲入っていたとしても、30枚前後を保有している計算になる。検索・ランダムアクセス機能など、デジタル系機器の得意技が無ければ、とても曲を網羅することはかなわないだろう。



男性大学生の場合、平均で1159.7曲ということは、アルバムCDならば110枚強という計算になる。CD1枚に20曲としても55枚だ。音楽が好きな学生ならともかく、普通の人はそこまで持ち合わせているだろうか。「場所を取らない」「1曲単位で入手できる」「整理が簡単」「検索機能とランダムアクセスで自在に曲を選べる」「自分の好きな並びで曲の再生を楽しめる」など、「デジタル」の利点を十分に活用していると想定しなければ、これだけの曲を堪能しているとは考えにくい。あるいは単に「消すのはもったいない」とばかりに残しているだけ(しわゆる「死蔵」)の可能性もある。

先に【若者層の新聞離れのトップは「お金がかかるから」、その意見に潜むものは……】で、昨今の若年層が新聞を敬遠しているのは、「デジタルメディアの普及で多種多様な情報を取得できる機会が増え、効率的な情報収集が求められるようになった。それにも関わらず新聞は情報収集ツールとしては何ら進化がなく、デジタルメディアと比べると相対的に効率が悪いから」という話をした。音楽の世界においても、iPodなどのデジタル携帯オーディオプレーヤーやインターネット経由の音楽配信(YouTubeなど)など便利なメディアが登場し普及することで、似たような現象が起きていると思われる。

また特に若年層に保有曲数が多いのは、「つまみ食い」的な曲の選択の結果によるものだろう。あるいはデジタル携帯オーディオプレーヤーからデータを移動させる他の場所(例えばパソコン)を有していないがためなのかもしれない。

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