アメリカ国債(米国債)の引き受け先のデータで変更前後の差異をグラフ化してみる(2009年12月分データ反映)

2010/02/28 09:16

疑問イメージ先に【アメリカ国債(米国債)の引き受け先をグラフ化してみる(2009年12月分データ反映・改訂版)】でアメリカ国債(米国債)の引受先の統計データの修正が行われ、それに基づいてグラフを再構築した記事を掲載した。その文末で「”カストディアン制度”(顧客からの委託で米国債を保有する制度)で中国が保有していた米国債について把握した結果が、今回の修正データに反映されている」云々という話について触れた。それが本当なのか否かはデータからだけでは確かめようがないが、幸いにも修正前の素のデータをプリントアウトしておいたものが見つかったので、今回はその差異についてグラフ化してみることにした。いわば推理ゲームのための素材集め的なものだ。

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データの収集元は前記事と同じ。ただし古いデータはすでに新しいデータに上書きされており、取得は不可能。まずは直近月の2009年12月における、更新データの上位20位国・地域での更新前データとの差異を額面で示したのが次のグラフ。

↑ 米国債引受先における変更前・変更後データの差異(2009年12月分)(10億ドル)
↑ 米国債引受先における変更前・変更後データの差異(2009年12月分)(10億ドル)

前記事でも触れたが、中国が大幅に上振れ・イギリスが下振れしているのが分かる。他にもカリブ諸国の銀行やルクセンブルクの下振れが気になる。

そこで修正が行われたデータの期間、2009年6月から12月にかけて、これらの国の更新前後の差異を追ってみたのだが……

↑ 米国債引受先における変更前・変更後データの差異推移(2009年6月-12月分)(10億ドル)
↑ 米国債引受先における変更前・変更後データの差異推移(2009年6月-12月分)(10億ドル)

実につまらないグラフとなってしまった(笑)。要は2009年6月の時点で判明した、「真の保有先」に関する動きが、そのまま継続しているというわけだ。また、このグラフで見るとルクセンブルグは、実はたいしたことがないのかな、と思えてくる。

今データがそのままいわゆる「カストディアン制度」を用いた、「中国による”隠し保有米国債”の保有先がイギリスとカリブ諸国の銀行だった」という結論に結び付けられるわけではない。ただ、それも含めて色々な推論をする上での材料にはなるはずだ。

なお今回発表された訂正リリースに目を通すと、さらなる修正が加わる可能性がある最終報告は今年の4月30日に行われることになっている(その際に、細部の報告も行われる)。あるいはその際に、さらなるグラフの調整と推論をする必要が出てくるかもしれない。

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