【更新】2010年1月度外食産業売上はプラス1.8%・客単価減少は続くが日取りで客数増加に救われる

2010/02/27 10:19

日本フードサービス協会は2010年2月25日、協会会員会社を対象とした外食産業の市場動向調査における2010年1月度の調査結果を発表した。それによると総合売り上げは前年同月比でプラス1.8%となり、3か月ぶりのプラスとなった。客単価の減少は続くものの客数が堅調なのが原因。また、天候が良かったことや、日取りのよさ、さらには短い正月休みで遠出を敬遠する傾向が、ファストフードにはプラスに作用したようだ([発表リリース])。

スポンサードリンク


今調査はファストフードやファミレス、パブレストランや居酒屋、ディナーレストラン、喫茶店などを対象に行われたもので、対象数は事業者数が194、店舗数は29726店舗。今月は前月と比較して事業社数が増加している。店舗数も増加傾向にあり、喜ばしい話ではある。

全業態すべてを合わせた1月度売り上げ状況は、前年同月比で101.8%と前年同月を1.8%上回り、先月から転じてプラスを見せることになった。今回計測月は不景気局面から客単価の減少は避けられずマイナス3.9%という値を見せるが、昨年より休日が1日多いという日取りの良さ、比較的天候に恵まれた日々が続いたこと、年末年始の休みが比較的短く、遠出を控えた人たちが近場の外食店を利用する機会など、複数のポジティブな要素に支えられ、客数はプラス5.9%と大幅に伸び、これらが売上を底上げすることになった。

業態別では「比較的」堅調なファストフードは、和風を除けばすべてプラス。特に「めん類」のプラス15.8%という値がまぶしい。また「洋風」は店舗数を減らしているにも関わらず客数がプラス8.7%と大きく数字を伸ばし、これが客単価がマイナス2.9%をもくつがえし、売上をプラス5.6%に押し上げる効果を発揮している。

ファミレス部門は、一番奮戦している中華が今月は売上をプラスに。店舗数が1割以上減少しているにも関わらず客数はプラス7.5%。大型店舗化しているのか、中小店舗が淘汰されているのだろうか。

全店データ
↑ 全店データ

販売促進・企業努力や
顧客要望で価格下落は続く。
日取り、天候や近場志向で
客数はプラスとなり
客単価分をカバー
売り上げは前年同月比でプラスに。
今月は成長株のファストフード洋風部門が、売上では5.6%のプラスとなり、良い数字を出している。これが今月、全体値をプラスにした大きな要因となった。しかし以前から記事でも指摘しているように「ほぼすべての項目で客単価が減少している」傾向に変わりは無く、辛い状況であることに違いは無い。

リリースでも言及されているが、今回の売上高プラスは幸運に恵まれた結果であるところが大きい。ファストフードの「洋風」はキャンペーン企画の巧みさもあるが、それ以外は天候・日取り、特に後者の影響は少なくない。店舗数増加を考慮すれば、実態はもう少しシビアな結果となることだろう。

先月も言及したが、売上を維持するための「客単価減少」への対応策が、「客数の増加」を目指すことだけで良いのか(、言い換えれば「客数の増加・現状維持」をするために「客単価減少」も止む無しとしている現在の販促で良いのか)という問題もあわせ、明確な対応策を打ち出さないと、健全な意味での売上を伸ばすことは難しい。デフレ状態は継続傾向を見せ、世の中全体で安値価格競争が継続する中、外食産業は難しいかじ取りを強いられそうだ。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー