【更新】2010年1月度コンビニ売上高は5.3%のマイナス・タスポ反動や景気低迷による要因続く

2010/02/23 05:53

日本フランチャイズチェーン協会は2010年2月22日、2010年1月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると1月は天候や日取りによるマイナス要因は無かったものの、タスポ効果によるかさ上げの反動時期にあることや、景気低迷による消費者の消費性向の減退が響き、売り上げに影響。既存店ベースの売上高は前年同月比-5.3%となった([発表リリース、PDF])。

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今調査の概要については、過去の記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明をしているので、そちらでチェックしてほしい。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は9か月連続のマイナス、全店は8か月連続のマイナス
・全店ベース……-2.7%
・既存店ベース…-5.3%

●店舗数
・+2.2%

●来店客数:既存店は7か月連続のマイナス、全店は4か月ぶりのプラス。
・全店ベース……+0.7%
・既存店ベース…-1.6%

●平均客単価:既存店は14か月連続マイナス、全店も14か月連続マイナス
・全店ベース……-3.4%(580.7円)
・既存店ベース…-3.8%(573.6円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-2.7%
・加工食品……-3.3%
・非食品………-2.7%
・サービス……-0.8%
・合計…………-2.7%

※既存店……1年以上営業中の店舗

1月は12月のように大雨や気温の低下などのような天候不順による影響は少なかったものの、景気低迷感は根強く、また大きく売り上げをかさ上げした「タスポ効果」の一年越しの反動(前年同月比で算出されるので、現在はタスポの売上増と比較した値となってしまう)もあり、店舗数が前年同月比で2.2%も増加しているにも関わらず、売上高は全店ベースで2.7%も低下してしまった。

「タスポ特需」は終了。
今はその反動期間中。
天候や日取りによる影響は無く、
景気後退感が
大きくのしかかる。
客単価のマイナスは継続。さらに今回発表月でも来客店数も(既存店ペースで)マイナスを見せており、売り上げを引きあげる両要素に活力が失われているのが確認できる。不景気・先行き不安感に伴うお客側の節約志向、それに対応するため各メーカーが行っている商品単価の引き下げが影響しているといえる。

今月もリリース上には個別商品のセールスに関する言及は一切なく、押し並べて売り上げが軟調だったことが推測できる。先月は商品区分で唯一プラスだった「その他サービス」も今回月はマイナスとなり、特定サービスの利用・商品の売れ行きが落ち込んでいるわけではなく、コンビニ利用者全体のお財布のヒモがキツくなったように見える。

【ローソン、オリジナルデザートを新ブランド「Uchi Cafe' SWEETS(ウチカフェスイーツ)」に統一】などでも触れているように、コンビニ各社では新たな集客ターゲットとして若年層、特に女性を狙っている。きらびやかな体裁にしやすいスイーツ類は単純に新商品として見た目が良いだけでなく、店全体の雰囲気をも明るくする宣伝・演出の面でのプラス効果を持ち合わせている。

しかしながらいまだにこの戦略の結果は数字には表れていない。スイーツが売れていたとしても、その他の商品がそれ以上に売れていない可能性はある。他方、日配食品の本丸といえるお弁当の価格値下げや新商品の開発も必至に行われているが、すでに息切れ状態にあると見ても良い。毎週のように登場する新タイプのお弁当に、目新しさを見出すお客がどれくらいいるだろうか。

経験則からいえば、少なくともあと半年はタスポ特需の反動で、厳しい数字(前年同月比、という意味で)が続くものと思われる。それまでに事態が打開できる流れ、例えば景気の回復感などがあれば、再び売上がプラスを継続する状態に持ち直せる。それが難しいのなら、今しばらくは苦境が続くことだろう。

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