選挙参加68.8%・成人式参加は70.0%…新成人の「権利」や「しきたり」への参加意向

2010/02/28 05:35

選挙イメージ結婚情報サービス「O-net」を運営する楽天グループのオーネットは2010年2月16日、2010年に成人を迎える新成人に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、選挙権を得てからの初めての選挙に参加する(参加した)人は68.8%に達していたことが分かった。過去9年間の同様の調査の中では最高値を記録している。成人式の参加予定率も70.0%となり、こちらも調査史上最高値を見せている。選挙への参加は「義務感」によるところが大きいが、「政治への興味」や「大人としての責任」を感じる人も少なくないようだ(【発表リリース】)。

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今調査は楽天リサーチを使ったインターネット経由でクローズ調査として行われたもので、調査期間は2009年12月18日から21日。対象は2010年に新成人となる(1989年4月2日-1990年4月1日生まれ)の未婚男性・未婚女性で、総数は800人。男女比は1対1。なお回答者母体は全員学生である。

成人に達する事で選挙権を得ると共に、各地域の成人式の式典にお呼ばれすることになる(調査期間は前年の12月なので「成人式にはすでに参加した」ということはありえない)。大人の証でもあるこれら「成人式に参加するか否か」「初めての選挙に参加する(した)か否か」についてそれぞれ尋ねたところ、成人式は7割前後、選挙は7割近くの人が参加すると答えた。

↑ 2010年新成人・成人式や選挙への参加意向
↑ 2010年新成人・成人式や選挙への参加意向

男女別では男性の方がやや出席・参加意向が強いが大きな差異は無く、大まかに約7割の参加意向を持っている。

これら参加意向者のうち選挙に参加する人に対し、その理由を択一で尋ねたところ、「国民の義務だから」という回答がもっとも多く42.2%を占めていた。

↑ 2010年新成人・選挙に参加する理由(択一)
↑ 2010年新成人・選挙に参加する理由(択一)

誤解の無いように付け加えておくが、正確には投票権は「義務」ではなくて「権利」。権利である以上、「投票しない権利」もあるし、投票しなくとも法律で罰せられることは無い。表現的には「義務」というより「責務(責任を持って果たさねばならない事象)」に近い。ただ、ここであえて「義務」と表記してあるのは「自分の国の事を考え、子供の見本となる振る舞いをする以上、与えられた正当な、そして社会的には義務に近い責務ともいえる権利は、しっかりと行使しなければならない」という意思を反映してのものだろう。

注目すべきは「政治に興味があるから」とする回答が20.4%いること。他の類似項目と合わせると、選挙に投票した人の43.3%が政治に関心を抱いているのが分かる。後述するが「インターネット経由による調査結果だから」という面もあるが、若年層の政治離れ云々という話は「本当かな?」という感も否めない。

強まる地域社会・選挙への参加意向
さて、新成人における選挙と成人式の参加意向だが、2002年の新成人のデータから都合9年分が公開されている。

↑ 2010年新成人・成人式や選挙への参加意向(2002年-2010年)
↑ 2010年新成人・成人式や選挙への参加意向(2002年-2010年)

結果を見る限り、成人式参加意向はほぼ横ばい、選挙参加意向は2006年を天井として減少する傾向にあったものの、2008年以降はじわじわと上昇に転じ、2010年の新成人では成人式・選挙参加率共に過去9年間で最高値を示しているのが分かる。元資料による別記事(【67.0%は「今後の進路が不安」…新成人が抱える不安とは】【新成人が考えるこれからの生活、 50.4%は「親より悪くなる」】)にもあるように、自らにのしかかる不安や重圧感に対し、選挙権の行使という手立てを講じる動きが出ているのかもしれない。

なお前述したように、今件はインターネット経由による調査結果であるため、新成人全体と比べると情報リテラシーの面で、やや高い人たちによる調査母体の可能性がある。よって、特に選挙関連の数字は新成人全体ではもう少し落ちるかもしれない。それを差し引いてもなお、【ネット選挙運動、賛成4割・「判断できない」も4割強】などでも触れている、(若年層にとって有利な)インターネット経由の選挙運動解禁への動きとあわせ、興味深い傾向といえるだろう。

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