インフルエンザ情報に見る、日本人の「信頼する」情報源

2010/02/20 08:06

テレビを盲信する女性イメージフライシュマン・ヒラード・ジャパンは2010年2月18日、高校3年生以下の子供を持つ母親に対する、インフルエンザに関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、対新型も含めたインフルエンザワクチンに関する情報源としてもっとも多くの人が用いていたのは「テレビのニュース番組」だった。次いで「テレビの情報番組」が位置しており、テレビを情報源に用いる主婦層の実態が見て取れる。また、信頼できる情報源としても「テレビのニュース番組」は「医療機関で配布している資料」より高い値を示しており、情報の取得や信頼に対する、日本の歪んだ実情をかいま見ることができる。

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今調査は2010年2月8日から10日にかけて高校3年生以下の子供を持つ母親に対してインターネット経由で行われたもので、有効回答数は500人。年齢階層比などは非公開。

情報が錯綜し、その情報を受け取る側では「どれが正しい、判断材料とすべき情報なのか」と迷うことがしばしば発生したのが、昨年来の新型インフルエンザ関連のお話。正しい情報、扇動情報、間違った情報も含め、インフルエンザに関する情報をどこから入手したのか、そして聞き手としてはどこの情報を信頼できると考えているのかについて尋ねた結果が次のグラフ。情報入手先としても、信頼できる情報源としても、「テレビのニュース番組」がトップについている。

↑ インフルエンザに関する情報をどこから入手し、どの情報を信頼しているか(複数回答)
↑ インフルエンザに関する情報をどこから入手し、どの情報を信頼しているか(複数回答)

調査母体がインターネット経由であるにも関わらず、「テレビのニュース番組」「テレビの情報番組」が上位についており、この層(中堅の母親層)において「テレビ」の存在が絶大的なものであることが分かる。これは【世界各国の「新聞・雑誌」や「テレビ」への信頼度をグラフ化してみる】にもあるように、世界規模ではむしろ少数派に属する傾向。

問題なのは「信頼できる情報」の項目で、専門機関である医療機関が配る資料「医療機関で配布している資料」以上に、「テレビのニュース番組」を、資料と同程度に「テレビの情報番組」や「新聞(全国紙)」を信頼できるものとして認識していること。調査母体の彼女らの期待通り、信頼できる情報を配信していれば何の問題もなく、むしろ喜ばしい話。しかし現実には【職場や学校の混乱の押しつけ・マスコミの扇動……医療機関が感じる新型インフル患者の特徴】にもあるように専門家・現場担当の意見では「むしろマイナス要因が多い」という感が強い。正しい情報を配信する「ニュース」にバラエティ色を加えたり、独自の判断を加味したことによる弊害といえる。

新型インフルエンザの流行は今年度においてはひとまず終息に向かいつつある。ただし過去の事例を見るに来年度(つまり今年4月以降)再発する可能性は低く無く、またH5N1型の変移型によるものも否定はできない。そしてインフルエンザに限らず、情報の入手先や「どこが信頼できる情報なのか」について、今一度考え直すべきではないだろうか。

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