「フミダス」をスローガンにしたユーキャンが健闘(テレビCM出稿量動向:2010年1月分)

2010/02/19 07:18

シーエムナビは2010年2月18日、関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)の2010年1月度各種ランキングデータを発表した。それによると、同月における関東・関西合計の「テレビCM放送回数」「テレビCM放送秒数」は共に【ハウス食品(2810)】がトップについた。年変わり、お正月ということもあり一部の企業が大規模な広告展開を行う一方で、「フリースポット契約」の広告が多い企業がトップ2を独占しており、テレビCMの不況感が前面に押し出された状況が見てとれる。

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データの取得場所の解説や各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめページ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】に収録されている。そちらで確認をしてほしい。

公開データを元に、関東・関西(名古屋は数が少なめなど統計上の理由で略、以下同)の各値を合計し、全国区に近い形でのランキングを生成したのが次の図。

月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2010年1月、関東・関西地区合計)
↑ 月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2010年1月、関東・関西地区合計)

月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2010年1月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2010年1月、関東・関西地区合計)

・フリースポットの
興和新薬やハウスが上位2位を独占。
・新商品の展開で
年末のデータにしては
数字的に少々寂しい!?
・自動車や新顔が目立つが…
全般的な傾向だが、先月まで連続してトップの位置にあった【花王(4452)】が大きく順位を落としている。これは【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】でも触れているように、毎年年末に向けて同社が行っている「広報攻勢」が一息ついたことを意味する。その一方、ハウス食品や興和新薬などの「フリースポット契約」がメインの企業が回数・秒数共にトップについており、冒頭でも言及したように「お正月でテレビを視聴する時間・機会が多い」「年変わりで区切りの良い」月にも関わらず、出稿広告の景気があまり良くないことを示唆している。

また、1月は新顔……というよりはこれまで10位より下にあった企業がいくつか顔を見せているのが分かる。特に[トヨタ自動車(7203)]【ダイハツ工業(7262)】【スズキ(7269)】など自動車業界の企業が複数確認できるのが目に留まる。ただ御存じの通り1月下旬から騒がれているトヨタのブレーキ問題などで、戦後、特に1990年以降に生じた同社などの「ゆがみ」の再点検と問題点の改善が求められる状況となり、その過程でCM出稿方針が大幅に変わる可能性が高い。2月以降も同様のポジションを維持できるかは微妙なところ。

●個別案件:ユーキャン
個別で気になる動きをあげると、今回掲載したグラフ上で珍しい顔ぶれとして「ユーキャン」が目に留まる。確かに日頃から同社は広報展開を積極的に行っているが、回数で4位・放送時間で3位というのは特異な値に他ならない。

ユーキャンで調べてみると、【webザテレビジョン】にもあるように、今年からイメージキャラクタを一新。「フミダス」をスローガンとした新しいCMをお正月から放送している。登場人物にも有名どころを集め、主題歌にもファンキーモンキーベイビーズが『「涙」「夢」』の2曲を提供するなど力を入れているようすがうかがえる。


↑ FUNKY MONKEY BABYS「涙」2010 ユーキャン CMソング(Dreammusic公式より)。

ユーキャンのCM攻勢は今しばらく続くかもしれない。

その一方、前述のようにハウス食品・興和新薬などの「フリースポット契約」企業が上位を占める、言い換えればテレビCM業界の軟調状態も継続する可能性は低くない。景気後退はもちろんだが、それだけでは説明できない現状があり、それが改善される見通しが立たないのだから、仕方がないといえよう。

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