自社の事業部門を「身体を張って」アピールした名刺

2010/02/20 08:08

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自社の事業部門を「身体を張って」アピールした名刺イメージ自分が何者でどこに属しているかを表す「名刺」は時として本人、あるいは所属する団体の個性を表すために、突拍子もないアイディアが盛り込まれることがある。【「ハンバーガーやポテトはいかが?」と名刺を差し出すマクドナルド社員!?・「はじめまして」の名刺展開催中】【インパクト最強・純度99.99%純金名刺を三菱マテリアルが発売】などが良い例だ。今回紹介するのもその類で、自社グループの事業特性を相手にしっかりと印象付けるに違いない名刺となっている。果たしてどのような姿形をしているのだろうか……(【ADVERTOLOG】)。


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↑ 透明のケースに収められたバラバラの名刺。これで名刺1枚分
↑ 透明のケースに収められたバラバラの名刺。これで名刺1枚分

↑ 封を開け、中身を取り出して組み立てると……該当部門のマネージャーの名刺が登場
↑ 封を開け、中身を取り出して組み立てると……該当部門のマネージャーの名刺が登場

この名刺、2009年5月にイタリアのLOCTITE社が自社ブランドのLOCTITE SUPER ATTAKの宣伝のため用いた名刺。SUPER ATTAKは住宅メンテナンスなどを取り行うブランド。バラバラになった該当部門のブランドマネージャーの名刺を透明のプラスチック製の封筒に入れることで、「ちょっと傷んだり壊れても、すぐに捨てることなく、修理して再利用しましょうね(。その時にはうちにご相談を)」というメッセージを含んでいる。実際にこの名刺を受取った人は、その奇抜さに驚くと共に、同ブランドがどのような事業をしているかがビジュアル的に、人によっては(名刺を再構築することで)体現して理解できるというわけだ。

SUPER ATTAKの部門の人が全員それぞれ自分の名刺でこのようなスタイルをしているのではなく、あくまでもブランドマネージャーの名刺だけ。それを本人以外も配ることで、部門トップの名刺を広告代わりに用いているという次第だ。受け取った人はこれをこのまま、あるいは自分で修繕してから名刺入れに収めることで、名刺フォルダーを眺めるたびに「捨てられたものを修理して再利用する」という同社の事業スタイルを思い起こすことになる。

手渡した相手に深い印象を与え、自分や所属団体を覚えてもらう「名刺」としては、非常に興味深い広告といえるだろう。


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