世界のモバイル端末普及率や10大移動体通信事業者
2010/02/13 07:22


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元データは【Portio Research Mobile Factbook 2009】。この場所からまずは、2008年末における世界の10大移動体通信事業者について、契約者数でランキングした結果のグラフを再構成する。やや古いデータではあるが、大勢はつかめるはず。

↑ 世界の10大移動体通信事業者(契約者数)(2008年末時点)(万人)(Portio Research、2009年6月)
先の記事でも触れたように、元々人口の多い新興国での携帯電話普及率は飛躍的に高まり、結果として利用者人口も爆発的な増加を見せている。トップの「China Mobile」は別格にしても、中国やインドの企業がトップ3を独占。アメリカの「AT&T The US」がようやく第四位に入っている。ただ、これらの値は企業単位での話で、個々の国の移動体通信事業者の勢力分布図や国としての姿勢が、少なからず影響していることには注意しておく必要がある。
続いて世界の携帯電話をはじめとしたモバイル端末の普及率。2009年以降は予想値だが、上昇率が鈍化しているところを見ると、あながち的外れなものでも無いようだ。

↑ 世界の携帯情報端末普及率(Portio Research、2009年6月) (2009年以降は予想値)
元資料では「アジア太平洋地域とアメリカ地域に代表される新興成長市場が普及率の上昇を底支えする」と説明している。インフラがどこまで充実するかがネックとなるだろうが、ともあれ携帯電話がこれまで以上にワールドワイドに浸透することは間違いあるまい。
読者の多くの人が気になるのは、モバイル端末の普及率以上に「モバイル端末でのインターネット利用普及率」だと思われる。これについてははっきりとしたデータが元資料には無かった。しかし「モバイル」が単なる「携帯型の通話電話」としてだけでなく「ネットが使える携帯情報端末」をも意味した言葉(いわゆるダブルミーニング)として使われる場合が多いこと、そして先の記事で指摘したように「個人ベースの環境はすでに整備され、あとはインフラの整備と個々の意識改革、そしてネット料金を手の届く域にまで低くするだけ」の状態にあることを考えると、今後10年以内に新興国における「モバイル情報爆発」の類が起きそうな感はある。
もちろんその動きは突然ある日いきなり世の中が変わるのではなく、少しずつ変化をとげていく形を取るだろう。その時世界はどのような姿形を見せるのか。興味深い話ではある。
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