【更新】「豚ちゃん(PIGS)」の次は「おバカさん(STUPID)」!? 財政危機国家の略語たち

2010/02/10 12:10

PIGSイメージギリシアの負債問題でEU関連の報道が相次いでいるが、その際良く登場する言い回しに「PIGS」というものがある。元々は豚、子豚を意味するものだが、ポルトガル(Portugal)・イタリア(Italy)・ギリシア(Greece)・スペイン(Spain)の頭文字を取ったモノ。アイルランド(Ireland)を加えてPIIGS、イタリアではなくアイルランドに差し替えてやはりPIGSと呼ぶ場合もある。いずれにしてもどちらかといえば、該当諸国やEU全体への不信感を内に秘めた表現として使われる事が多い。ギリシアが破たんを迎える瀬戸際に立った今、もしそれが現実のものとなった場合、PIGSに続く造語として最近用いられるようになったのが「STUPID(間抜け、おバカさん)」という話が【Telegraph.co.uk】にて掲載されていた。

スポンサードリンク


この「STUPID」という略称、それぞれ

S……スペイン(Spain)
T……トルコ(Turkey)
U……イギリス(UK、United Kingdom)
P……ポルトガル(Portugal)
I……イタリア(Italy)
D……ドバイ(Dubai)

を表している。日本の国家予算額が発表された際に語呂合わせも一緒に公開され、それになぞらえる(あるいは皮肉る)形で各メディアも言い回しを伝えたりしているが、それに近い「こじつけ」的な感は否めない。とはいえ、これら「STUPID」にリストアップされた国の財政が安寧な状態にあるかというと、決してそうでは無いのは【日本の対外債務は? 世界の対外債務国ワースト20をグラフ化してみる(追補編)】【国債・公債のデフォルト確率上位国をグラフ化してみる】を見ればお分かりの通り。

元記事では(イギリスの新聞であるから当然)「イギリスはおバカさん(STUPID)であってはならない」と断じた上で、略語の解説をし、「こんな略語が流行らないよう、他の構成国とは一線を画す必要がある」と論じている。その上で「選挙のために国民にへつらうような予算では、無く国の財政健全化を促進する予算を編成すべき」「現在が緊急事態であることを認識して、適切な資金対策を行なねばならない」などと述べている。論旨の是非はともかく、単に「自国はもう駄目だ」「我が国の国債はデフォルト寸前だ」と経済的裏付けも無く呪いの呪文のように繰り返す、どこぞの国の報道機関とは大きな違い。

ギリシアの債務問題は瀬戸際にあり、どちらに転んでもおかしくない状態。しかもギリシアがかつてのアイスランドのように破たんすることになれば、EUの少なからず国が連鎖反応を起こしかねない。さらにその債務が露呈する過程で色々な問題(債務を隠ぺいしていたらしい話も出ている([ギリシャ、金融技術で債務ごまかし=米ゴールドマンが手助け-独誌:(2010年2月7日)(自治通信社)]))も明らかになり、問題解決を難しくしている。

事態は遅くともこの半年のうちに大きな展開を見せるものと思われる。その際にどのような頭文字の国がリストアップされ、PIGSやSTUPIDのような造語を構成することになるのだろうか。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー