並べられた肖像画を見てハッとさせられる交通安全のチラシ
2010/02/12 05:05


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↑ シートベルトはあなたの命を守ります(Buckling up can save lives.)

しかしそのテープの位置も、左三人と一番右とでは異なる場所にある。左側三人は肖像画の左上に掛けられており、「すでにこの世から去った」ことを暗示している。一方右端の男性のテープは肖像画の左上では無く、左肩から右の腹元に掛けられ、まるでシートベルトのような形となっている。
もうお分かりだろう。左三人はシートベルトをしていなかった(、そして事故に遭った)人、右端はシートベルトをしていた(ので、事故に遭っても生還できた)人を表しているわけだ。同じ黒いテープの位置をちょっとずらすだけで、「シートベルトをしましょう。さもなくば『もしも』の時に……」という強いメッセージを伝えることができる。
元記事によるとこれはドイツの交通安全協会(DVW)が実施しているキャンペーンの一環として配られたチラシ(?)のデザインで、自動車の運転手がいる家庭に持ち帰り、運転手本人はもちろん家族みんなで見てもらうようにとの主旨で創ったそうだ。DVW自身は85年もの長い歴史を持つ協会で、毎年250万人もの人にこのようなチラシを配るなどして「交通安全(シートベルト着用など)」を訴えかけているとのこと。
イメージとしてはシンプルで、それだけにその内にあるメッセージを理解できた時の衝撃も大きい。自分が果たして左三人になるのか、それとも右端になるのか。右端への選択は誰にでも容易に、ちょっとした手間だけで出来る。どちらのテープの位置を望むかは、一人ひとりの意思次第。
さてあなたは、どちらを選ぶのだろうか。
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