並べられた肖像画を見てハッとさせられる交通安全のチラシ

2010/02/12 05:05

並べられた肖像画を見てハッとさせられる交通安全のチラシイメージ先に【自動車は一切出てこないけどシートベルトの大切さが胸をつらぬくコマーシャル】などで紹介したように、自動車が世界中に普及した現在においては、シートベルトを着用する啓蒙活動も世界共通のものとなっている。日本でも【シートベルトとエアバッグのデータをグラフ化してみる-「戦後の交通事故・負傷者・死亡者をグラフ化してみる」後日談】などで解説しているが、シートベルトの着用で「惨劇」を防げる可能性は飛躍的に向上するのにも関わらず、未だに着けずに運転・搭乗し、後で本人や周囲の人たちが悔やむ事態が後を絶たない。今回紹介するドイツの広告も、交通関係者の熱い思いを一枚のチラシに託したものだ(【Ads of the World:Deutsche Verkehrs Wacht: Buckle up】)。

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↑ シートベルトはあなたの命を守ります(Buckling up can save lives.)
↑ シートベルトはあなたの命を守ります(Buckling up can save lives.)

二枚を比較イメージどこかの壁に飾られている4枚の肖像画。左から順に若い男性、女性、老齢の男性、そしてまた若い男性。何の共通項も無いように見えるが、それぞれの肖像画に掛けられている斜めの黒いテープが唯一の共通点。

しかしそのテープの位置も、左三人と一番右とでは異なる場所にある。左側三人は肖像画の左上に掛けられており、「すでにこの世から去った」ことを暗示している。一方右端の男性のテープは肖像画の左上では無く、左肩から右の腹元に掛けられ、まるでシートベルトのような形となっている。

もうお分かりだろう。左三人はシートベルトをしていなかった(、そして事故に遭った)人、右端はシートベルトをしていた(ので、事故に遭っても生還できた)人を表しているわけだ。同じ黒いテープの位置をちょっとずらすだけで、「シートベルトをしましょう。さもなくば『もしも』の時に……」という強いメッセージを伝えることができる。

元記事によるとこれはドイツの交通安全協会(DVW)が実施しているキャンペーンの一環として配られたチラシ(?)のデザインで、自動車の運転手がいる家庭に持ち帰り、運転手本人はもちろん家族みんなで見てもらうようにとの主旨で創ったそうだ。DVW自身は85年もの長い歴史を持つ協会で、毎年250万人もの人にこのようなチラシを配るなどして「交通安全(シートベルト着用など)」を訴えかけているとのこと。

イメージとしてはシンプルで、それだけにその内にあるメッセージを理解できた時の衝撃も大きい。自分が果たして左三人になるのか、それとも右端になるのか。右端への選択は誰にでも容易に、ちょっとした手間だけで出来る。どちらのテープの位置を望むかは、一人ひとりの意思次第。

さてあなたは、どちらを選ぶのだろうか。

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