「株価の先行きにさらなる上値を望む」(2010年1月個人投資家動向)

2010/02/03 06:17

【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年2月2日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2010年1月計測分、PDF】)。前回計測分から調査方法を一部変更しているため単純比較はできないが、「ノムラ個人市場観指数」は2009年9月以来の水準に上昇、株価の先行きに対してさらなる上値を望む個人投資家が増加しているようだ。

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今調査は1000件を対象に2010年1月20日から22日に行われたもので、男女比は73.7対26.3。年齢層は40歳代がもっとも多く34.0%、ついで50歳代が24.3%、30歳代が20.0%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く28.4%、500万円-1000万円が18.1%、300万円-500万円が14.9%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は5年から10年未満がもっとも多く30.5%を占めている。次いで10年から20年未満が27.2%、3-5年未満が20.9%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く52.1%と過半数を占めている。ついで配当や株主優待が23.7%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めているのはこれまでと変わりなし。

詳細はレポートを直にみてほしいが、概要的には

・投資指数は41.8ポイント。調査方法を変えているため、前回との比較はできず。「上昇」の回答率が70.9%に達しており、3か月後の日経平均株価の見通しとしては大きく下回る可能性は低いと見られている。
・市場に影響を与え得る要因としては「国内政治情勢」「国内企業業績」に対する票が多い。
・魅力的な業種は「素材」。もっとも低い業種は「消費」。「医薬品」は2位に後退。
・ドル円相場は小幅の円安ドル高が見込まれている。先月に続きオーストラリアドルに対する注目が高まる。
・もっとも注目を集めた金融商品は「預貯金」。
という形に。調査項目の一部差し替えが行われているため、やや変則的な内容となっている。また、注目セクターの順位が変わったことや、国内情勢・国内企業業績が市場に大きな影響を与え得ると考えらるあたりも含め、一部状況の変化が見受けられる。増やしたい金融商品は相変わらず「預貯金」がトップで、株式に対するニーズは先月よりさらに低下しているものの、硬直感から抜け出そうとしている雰囲気はある。

気になる「保有したい、注目していきたい銘柄」だが、今月も先月同様トップは定番の[トヨタ自動車(7203)]だった。

1位……[トヨタ自動車(7203)]
2位……[武田薬品工業(4502)]
3位……【全日本空輸(9202)】
4位……【ソニー(6758)】
5位……【パナソニック(6752)】
上位を占める銘柄はそれだけ注目を集めていることに他ならない。[トヨタ自動車(7203)]が定位置を連続キープしており、鉄板銘柄の立ち位置に変わりはないことが分かる。また、ライバルが上場廃止となる【全日本空輸(9202)】が第三位に入るあたり、時代の流れを感じさせる。さらに【ソニー(6758)】【パナソニック(6752)】など、電気系の世界的企業が名前を連ねているのは、為替の変動と少なからぬ関わり合いがあるのだろう。

去年は1月から3月前後にかけて相場が暗転する展開を見せたが、今年は今現在のところ横ばい、あるいは狭いレンジでのボックス圏を形成しており、昨年のような急落・低迷相場とは様相が違っている。さらに今後の動向は、材料が見つかりにくいだけに見定めることが難しく、これまで以上に慎重さを求められるところだろう。

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