キリンビールは「FIRE 目覚めのビター」の大攻勢でランク入り(テレビCM出稿量動向:2009年12月分)

2010/01/28 07:07

シーエムナビは2010年1月27日、関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)の2009年12月度各種ランキングデータを発表した。それによると、同月における関東・関西合計の「テレビCM放送回数」「テレビCM放送秒数」共に先月から続き【花王(4452)】がトップについた。また一部電気メーカーや飲料メーカーが新商品発売に合わせ、大きく広告出稿量を増やしているようすが確認できる。

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データの取得場所の解説、各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

公開データを元に、関東・関西(名古屋は数が少なめなど統計上の理由で略、以下同)の各値を合計し、全国区に近い形でのランキングを生成したのが次の図。

月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年12月、関東・関西地区合計)
↑ 月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年12月、関東・関西地区合計)

月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年12月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年12月、関東・関西地区合計)

・フリースポットの
興和新薬やハウスの順位が前進。
・新商品の展開で
年末のデータにしては
少々寂しいような!?
先月のグラフ但し書きで記載した「ACジャパン」は今月分では10位はおろか公開データ内ですら姿を見せず。【テレビCM出稿量の上位陣をグラフ化してみる(2009年8月分)】で触れたように、この「フィラーCM」とも呼ばれているCMは、番組がスポンサーを確保できない場合など「埋めぐさ」的に使われるもの。それが上位に無いということは、それだけ先月分よりは良い状況だったともいえる。もっとも年末の稼ぎ時にフィラーCMが出るようでは、世も末ということになるのだが。

全般的な傾向だが、冒頭でも触れたように回数・時間共に再び花王がトップ。これは【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】でも触れているように、毎年年末に向けて同社は多量の広報展開を行うこと、さらに12月上旬から「ソフィーナ オーブクチュール デザイニングプレミアムルージュ」など新商品の広告展開を大規模に行ったことによるもの。ただし前回発表の2009年11月放送分と比べると、第二位の差が縮まっており、その第二位の数字は前回分と変わらないことから、花王の大攻勢モードが終息しつつある雰囲気も感じられる。

また、ハウス食品や興和新薬などの「フリースポット契約」がメインの企業の順位は先月より上昇している。これもまた、「年末にもかかわらず」出稿広告の景気があまり良くないことを示唆している。

●個別案件:キリンと富士通
個別で気になる動きをあげると、今回掲載したグラフ上で珍しい顔ぶれとして【キリンホールディングス(2503)】傘下のキリンビールと【富士通(6702)】が確認できる。特にキリンビールは名前だけを見ると「なぜ真冬にビールが?」と驚くような躍進ぶり。

キリンビールについて良く調べてみると、キリンビバレッジが2009年12月頭に缶コーヒー「FIRE 目覚めのビター」のCMを大々的に展開している。この攻勢がデータとして反映されたものと思われる。厳密には別会社だが、同じキリンホールディングスの傘下ということで、なのだろう。また富士通は、やはり12月頭に新製品の携帯電話「SMART F-03B」を大規模に告知。これが顔を見せる結果につながったといえる。

12月は11月同様に携帯電話の告知が見られることや、「FIRE」など一部商品の強力なプッシュが確認できる。しかしそれ以外は「年末商戦」期間にも関わらず、大手企業がやや尻込みしているようにも感じられる。さらに前述したように、ハウス食品・興和新薬などの「フリースポット契約」企業が順位を盛り返している。少なくとも「景気が良い」という表現は使えなさそうだ。

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