耐震補強工事してますか? 「予定が無いネ」の人は65.5%・最大の理由は「お金が無いネ」

2010/01/26 05:15

地震イメージ内閣府政府広報室は2010年1月21日、防災に関する特別世論調査の概要を発表した。それによると耐震補強工事(大きな地震が起きても建物が耐えられる・破損を最小限に抑えられるような補強を行うこと)をすでに実施している世帯は23.0%に過ぎず、工事を予定している人も4.4%でしかないことが分かった。「実施したいが予定は無い」「実施予定無し」に該当する65.5%にその理由を尋ねると、もっとも多くの人が掲げた項目は「お金がかかるから」だった。昨今の不況が耐震補強工事にも大きな影響を与えているようすが分かる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2009年11月26日から12月6日にかけて全国の20歳以上の男女に対して個別面接聴取方式によって行われたもので、有効回答数は1944人。男女比・年齢階層比は未公開。

耐震補強工事について尋ねたところ、現在の居住地に耐震性が無く、しかも実施予定も無い人は39.8%に達していた。また、耐震補強工事の必要性を認め、「しなければならない」と考えてはいるものの、具体的な予定は無い人が25.7%に及んでおり、この項目がボリュームゾーンとなっていた。

↑ 耐震補強工事の実施状況
↑ 耐震補強工事の実施状況

冒頭でも触れているが、2/3近くの世帯(「分からない」を含めれば2/3以上)において、耐震状態が不完全であることが分かる。

それではなぜ耐震補強工事をする予定が無いのか。「実施したいが予定は無い」「実施予定無し」と回答した人に複数回答でその理由を尋ねたところ、もっとも多い回答は「お金がかかるから」だった。50.6%が予算不足を理由に挙げている。

↑ 耐震補強工事の実施予定がない理由(複数回答、上位4項目)(耐震補強工事について、「予定はないが、いずれ実施したい」「実施するつもりはない」を挙げた人限定)
↑ 耐震補強工事の実施予定がない理由(複数回答、上位4項目)(耐震補強工事について、「予定はないが、いずれ実施したい」「実施するつもりはない」を挙げた人限定)

2年前のデータと比べると「お金がかかるから」の項目は他項目と比べて上昇率が大きく、実に10ポイント近い伸びを示している。不景気が耐震補強工事の浸透を遅らせているようすがよく分かる。「必要性を実感できないから」などの項目は2年前と比べれば減っており、「実施したいけどお金が無くて……」という苦しい判断がより一層認識できる。



静岡県をはじめとした一部地域では、一定条件を満たせば地方自治体から耐震補強工事の費用に対し、補助金を受けられる制度がもうけられている。「お金が無いから」という理由で工事を断念している・敬遠している人がいたら、自分の住んでいる地域の役所に問い合わせ、そのような補助制度があるかどうか問い合わせてみるべきだろう。

そしてもし制度があるのなら、「補助金を受けることで工事が出来るかな?」ともう一度検証してみることをお勧めしたい。

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