各種セールスの強化や気温の低下で衣料品・住関品に動き…2009年12月度チェーンストア売上高、マイナス5.0%

2010/01/23 07:47

【日本チェーンストア協会】は2010年1月22日、チェーンストア(スーパーやデパートなど)の2009年12月度における販売統計速報を発表した。それによると12月は各種セールスの強化や気温の低下で衣料品・住関品の一部に動きが見られたものの、消費者の節約志向は極めて強く、総販売額は前年同月比で13か月連続して下回る-5.0%という結果となった。12月は食料品も5.4%と大きな下げ方を見せたが、衣料品は2.2%の下げに留まり、「冬将軍」の到来に感謝する状態となっている(【発表リリース】)。

スポンサードリンク


今調査結果は協会加入の68社・8216店舗に対して行われている。店舗数は先月比で31店舗増、前年同月比で611店舗減。売り場面積は前年同月比100.1%と0.1%ほど増えている。今月は、店舗数が先月比でプラス・前年同月比でマイナスという結果となっており、企業数も変わらない。業界レベルで進行している大規模なリストラクチャリングが一息ついた感はある。また前年同月比で店舗数が減少しているにも関わらず、売り場面積がわずかではあるが増加している状況から、規模の拡大統合化(あるいは小規模店舗の閉鎖)を昨今の難局解決打開策と見ているようだ。いわゆる「スケールメリットによる事態打開」を模索しているもよう。

分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値が出ている。ちなみに数字はすべて店舗調整後(1年前のと比較するため、昨年存在しなかった店舗の分を除いた値)によるもの。

■総販売額……1兆2465億1048万円
・食料品部門……構成比:60.9%(前年同月比94.6%、▲5.4%)
・衣料品部門……構成比:11.4%(前年同月比97.8%、▲2.2%)
・住関品部門……構成比:21.3%(前年同月比95.0%、▲5.0%)
・サービス部門…構成比:0.4%(前年同月比100.5%、△0.5%)
・その他…………構成比:5.9%(前年同月比94.0%、▲6.0%)

厳しい寒さの到来で
衣料品や住関品の下げ幅は
最小限のものに留まる。
しかし最大の売り物「食料品」は
低迷したままの状態。
12月は冒頭でも一部触れたように、年末商戦にあわせて各種販売促進策を強化したほか、中旬以降全国的な気温低下の影響もあり、衣料品や住関品で冬物系のアイテムが好調な動きを見せた。その一方、可処分所得の減少や失業率の高止まりなど、不景気感を背景とした消費性向の減退は継続しており、売上高は前年同月比でマイナスを見せることとなった。

具体的品目としては食料品は豊作などで商品単価が落ちている大根、白菜、キャベツなどは不調なものの、玉ねぎやじゃがいも、もやしなど「安くてかさのあるもの」が好調。肉類でも鍋物需要が盛り上がらず、寒空にしては妙な動きを見せている。惣菜系で焼き物が堅調なことから、中食に移行を見せているのかもしれない。

衣料品は先月から転じて気温が低いこともありブラックフォーマルやインナー、ショーツ、婦人マフラーは好調。ただ、メインとなるコートやジャケット、セーターは不調のまま(もっとも減少幅は先月よりは大幅に縮小しているようだ)。住関品は新型インフルエンザそのものが直近の峠を越したことから、関連商品への言及がなくなった(=目立った動きをしなくなった)。年末ということもあり、掃除用品、照明や収納整理品などが売れている。また、エコポイント関連の薄型テレビをはじめとした各種家電商品も堅調。

12月は11月と比べると年末という精神的な区切りや、こたえる寒さが到来したこともあり、ある程度状況は先月より回復している感はある。とはいえ、前年同月比でマイナスを維持していることには違いない。先月でも言及しているが、消費者の生活防衛意識はさらなる高まりを見せ、デフレ感に伴う商品価格の値下げ圧力も著しく、「モノは売れず、売れても単価が安くて売り上げがあがらない」という、小売り側としては厳しい時代が続いている。

厳しい状況だからこそ、打開策を模索して「新生チェーンストア」に生まれ変わる必要があるのだが、チェーンストア自身はその「新しい姿」をどこに求めているのだろうか。第三者の目から見る限りでは、今現在もなお答えを模索している最中で、試行錯誤を繰り返しているような気がしてならない。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー