【更新】「コスト削減続けます」89.3%、でもそれで経営トップが一番気にしていることは……

2010/01/23 07:53

気にする経営陣イメージNTTレゾナントは2010年1月21日、中小企業の経営陣を対象とした「コスト削減と働くモチベーション」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体(リーマンショック以降にコスト削減を実施した企業の経営陣)においては、コスト削減を今後も継続的に実施するつもりの人が89.3%に達していることが分かった。一方、そのコスト削減で社員のモチベーションが下がることをもっとも懸念している人は45.3%に登り、コスト削減は今後も実施するものの、それによって社員の仕事へのやる気がそがれることを不安に思っている経営陣が相当数いることをうかがわせることになった([発表リリース])。

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今調査は2009年12月18日から21日にかけて、社員規模が10-299人規模の企業の経営層に対してインターネット経由で行ったもので、有効回答数は420人。

コスト削減で社員から不満が出ていることを多くの経営陣が認識していることは、すでに【「社員から不満が出ている」48.8%…経営陣から見た「コスト削減による社員の反発」とは】でもお伝えした通り。しかしコスト削減は財務上・現実的な問題、課題として経営陣にのしかかっている。そのような状況を受け、今後もコスト削減を継続的に行う予定である人は全体の89.3%に達している。「実施しない」はわずか3.1%でしかない。

↑ 今後も継続的にコスト削減を実施しますか
↑ 今後も継続的にコスト削減を実施しますか

しかしコスト削減と共にさまざまなデメリットが生じる。その多くは社員への影響であるという認識を経営陣は持っているが、実際にはどれくらいの割合なのだろうか。直接的な回答に該当する「社員のモチベーション低下」は45.3%と、半数近くに達する回答となった。

↑ コスト削減の継続実施にあたり、一番懸念する事は何ですか(継続実施回答者のみ)
↑ コスト削減の継続実施にあたり、一番懸念する事は何ですか(継続実施回答者のみ)

「教務に支障をきたし業績が悪化する可能性がある」のうち、例えば商品の検品回数を減らしたり、工具を安いものに替えるという物理的・工程的コスト削減もあるが、「社員のモチベーション低下で商品の歩留まりが低下する」なども含まれることを考えれば、大体半数程度が「社員のやる気減退が頭痛のタネ」という認識で良いだろう。



「コスト削減」「社員のモチベーション低下による業績悪化」「さらなるコスト削減」といった、マイナススパイラルに陥ってしまっては、企業の先行きは明るくない。それどころかむしろ逆効果にすらなりうる。

経営陣としてはやみくもに「数字が直に見えるから」というだけの理由でコスト削減を強行するのではなく、できるだけ多くの関係者が納得し、影響を最小限に留めるような施策を熟考すべきだろう。

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