【更新】「社員から不満が出ている」48.8%…経営陣から見た「コスト削減による社員の反発」とは

2010/01/22 07:13

不満を持つ社員イメージNTTレゾナントは2010年1月21日、中小企業の経営陣を対象とした「コスト削減と働くモチベーション」に関する調査結果を発表した。それによると調査母体においては、コスト削減で社員に不満が出ていると感じている経営陣は48.8%に達していることが分かった。具体的には「現場を理解していない」「働きにくくなった」「業務を理解していない」など、現場の業務に支障が生じていることなどが多く挙げられている([発表リリース])。

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今調査は2009年12月18日から21日にかけて、社員規模が10-299人規模の企業(リーマンショック以降にコスト削減を実施した企業限定)の経営層に対してインターネット経由で行ったもので、有効回答数は420人。

2008年の秋、いわゆる「リーマン(ズ)ショック」以降に行った、コスト削減の内容について複数回答で尋ねたところ、もっとも多かったのは「お客様の接待抑制や禁止」などを意味する「交際費の削減」。62.6%と6割を超える値を示した。

↑ いわゆる「リーマンショック」以降、あなたの会社で行った経費削減(複数回答)
↑ いわゆる「リーマンショック」以降、あなたの会社で行った経費削減(複数回答)

次いで多いのが「交通費の削減」。具体的には出張やタクシーの抑制が該当する。そしてそれとほぼ同じ値を示しているのが「コピー費の削減」。カラーコピーの禁止や出力自体の抑制などが該当する。

今まで単なる無駄、贅沢の範ちゅうに入るものならば、これらの経費を削減することは特に問題ない、というよりは経営のスリム化として社員も称賛する面があるだろう(それだけ経営資源に余裕が出来、なすべきところへ注力され、結果として会社そのものも成長し、手取りの増加も期待できるからだ)。しかし現状の経費削減は、社員に対する不満を高める面が強い。

↑ コスト削減で社員間に不満が出ていると感じるか
↑ コスト削減で社員間に不満が出ていると感じるか

経営陣が把握しているレベルですら、半数近い値が出ている。機会があれば別途解説するが、社員側からの同様の調査結果([中小企業(社員規模10名-299名)に勤める社員 約500人に調査])では61.2%の社員が「モチベーションが下がった」と実感している。

経営陣に届く範囲ですら、不満の声として上がっているものは「現場を理解していない」「働きにくくなった」「業務を理解していない」など多数に登る。

↑ どのような不満が出ているか(不満が出ていると感じた人限定、複数回答)
↑ どのような不満が出ているか(不満が出ていると感じた人限定、複数回答)

このグラフの結果はあくまでも「把握している経営陣」に限定したものなので、48.8%をかけて算出すると、「”現場を理解していない”という不満が出ていると把握している経営陣は約93人=22.2%」となり、「経営陣の22.2%はコスト削減で現場から何らかの不満が出ていることを認識している」ことになる。



詳細は別途解説するが、社員の不満がモチベーションの低下につながり、それが優秀な人材の流出、生産ラインの効率の悪化など、経営資源の劣化、しいては業績のさらなる悪化につながる可能性がある。これではいくら経費を削減しても逆効果になりかねない。経営陣側としては、難しいさじ加減を求められているといえよう。

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