子供にケータイ持たせる理由、トップはやはり「親子の連絡に便利」

2010/01/25 07:11

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ブランド総合研究所は2010年1月19日、子供の携帯電話使用に関する調査結果を発表した。それによると調査母体の保護者においては、子供に携帯電話を持たせる最大のメリットとして「親子での連絡に便利」を挙げていることが分かった。90.5%の人が「メリットがある」と回答している。一方で「親子での”コミュニケーション・関係作り”」とする回答は10%を切っており、防犯・事務的利用によるところが大きい実情がかいまみられる(【発表リリース】)。


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今調査は2010年1月8日から13日にかけてインターネット経由で行われ、有効回答数は「自分の携帯電話を持つ小学6年生から高校3年生まで599人」「携帯電話を持つ小学6年生から高校3年生までの子供を持つ親590人」。年齢・学年階層は非公開。調査はアイブリッジが担当した。

子供に携帯電話を持たすメリットとしては、以前別調査機関の結果として【子どもに与える携帯電話、そのメリットとデメリット、そして保護者の思惑】【「中学生以下の子どもにケータイ」賛成・反対ほぼ同数】などを紹介している。概要的にはやはり「防犯目的」が一番というのが結論だった。

今調査でも結果はほぼ同じ、「親子での連絡に便利」というものがトップについている。他の項目の回答率を3倍以上も超える90.5%。10人中9人までの親が連絡用としての携帯電話の存在価値を認めている計算になる。

↑ 子供に携帯電話を持たすメリット(保護者による複数回答)
↑ 子供に携帯電話を持たすメリット(保護者による複数回答)

回答項目とその回答率を見ると、各携帯電話会社が実施している割引サービスが、それなりに効果を発揮していることが分かる。特に家族割引は1/3ほどの人がメリットを感じており、親子間においては非常に頼りになるシステムであることが分かる。

一方で冒頭でも触れたが、「親子での連絡に便利」としておきながら「親子でのコミュニケーション・関係作り」に役立つとする回答は9.7%しかいない。つまり「安全を確認したり何か言い伝えるには役立つが、お互いのコミュニケーション用のツールとしては使っていない」人、役に立たないと考えている人が相当数いることが分かる。

同調査別項目では、携帯電話での平日の「電話」の相手人数について尋ねているが、「ほとんど話さない」が6割近くを占める結果になっている。保護者側の9割が「親子の連絡に便利」としているのに、子供の6割が「話さない」としている。親子間における「連絡」とは電子メールによるものが多数に及んでいるのだろう(もちろん調査対象の大人・子供がすべて親子関係にあるわけではないから、たまたまという可能性もあるが)。

↑ 平日の電話相手人数(子供の場合)
↑ 平日の電話相手人数(子供の場合)

もちろん電子メールでも有益なコミュニケーションを図ることはできる。しかし子供にしてみれば、やはり親の声を直接聞いた方が安心できる面もあるに違いない。気恥ずかしさもあるかもしれないが、それを言い出したらきりがない。

事務的な連絡用として使おうが、発展的にコミュニケーションツールとして使おうが、携帯電話であることに違いは無い。せっかく「道具」を持っているのだから、もっと積極的に使いこなし、親子関係の維持改善にも役立ててほしいものだ。


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