【更新】2009年12月度コンビニ売上高は5.5%のマイナス・大雨や景気低迷、タスポ反動が要因か

2010/01/21 12:10

日本フランチャイズチェーン協会は2010年1月20日、2009年12月度におけるコンビニエンスストアの統計調査月報を発表した。それによると12月は初旬に大雨が続いたことや、景気低迷による消費マインドの低下、タスポ効果の反動曇天が売り上げに影響。既存店ベースの売上高は前年同月比-5.5%となった([発表リリース、PDF])。

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今調査の概要は、今定期更新をしている記事のまとめページ【コンビニエンスストア(日本フランチャイズチェーン協会発表)】上で説明が行われている。そちらで確認のこと。

各データについて前年同月比は次のようになる。

●店舗売上高:既存店は7か月連続のマイナス、全店は6か月連続のマイナス
・全店ベース……-3.0%
・既存店ベース…-5.5%

●店舗数
・+2.2%

●来店客数:既存店は6か月連続のマイナス、全店は3か月連続のマイナス
・全店ベース……-0.5%
・既存店ベース…-2.7%

●平均客単価:既存店は13か月連続マイナス、全店も13か月連続マイナス
・全店ベース……-2.5%(601.4円)
・既存店ベース…-2.9%(594.8円)

●商品構成別売上前年同月比(全店ベース)
・日配食品……-3.9%←お弁当不調
・加工食品……-3.9%
・非食品………-2.2%←タスポ効果の反動
・サービス……+1.9%
・合計…………-3.0%

※既存店……1年以上営業中の店舗

12月は初旬が大雨となり、これが来場客数に少なからぬ影響をもたらした。中旬-下旬は気温が大きく低下したが、こちらは影響はほとんど無し。しかし景気低迷による消費者の消費性向の低迷、そしてタスポ効果の一年越しによる反動は避けがたく、店舗数が前年同月比で2.2%も増加しているにも関わらず、売上高は全店ベースで3.0%も低下してしまった。

「タスポ特需」は終了。
天候悪化はさほど影響がないものの
景気後退感が大きくのしかかる。
客単価のマイナスは継続。さらに今回発表月でも来客店数をもマイナスを見せており、売り上げを引きあげる要素に活力が失われているのがあらためて確認できる。景気後退感・先行き不安感に伴うお客側の節約志向、それに対応するため各メーカーが行っている商品単価の引き下げが少なからぬ影響しているものと思われる。

今月もリリース上には個別商品のセールスに関する言及は一切なく、全般的に売り上げが軟調だったことが推測できる。商品区分で唯一「その他サービス」がプラスだが、これは先月同様に「悪天候だからあちこちのお店に出回るのは大変なので、各種支払いはコンビニで一括して済ませてしまおう」という思惑によるものだろう。

【ローソン、オリジナルデザートを新ブランド「Uchi Cafe' SWEETS(ウチカフェスイーツ)」に統一】などでも触れているように、コンビニ各社では新たな集客ターゲットとして若年層、特に女性を狙っている。きらびやかな体裁にしやすいスイーツ類は単純に新商品として見た目が良いだけでなく、店全体の雰囲気をも明るくするプラス効果を持ち合わせている。しかしながらいまだにこの戦略の結果は数字には表れていない。あるいはそれらの成果があっても、この数字でしかない可能性もある。

【男はパン、女はお菓子-コンビニで最も買うもの調査結果】でも触れているが、元々女性はコンビニでお菓子を買い求める傾向が強い。上手な誘導・商品提案が出来れば、女性を中心とした中長期的な成果が期待できる。今はそれを目指した模索が続けられているものと思われる。

一方で日配食品の本丸といえるお弁当の価格値下げや新商品の開発は、すでにほぼ限界に近い域に達している(奇抜なアイディアがあれば話は別だが)。時間限定で日配食品の一部値下げを行い、集客を図るコンビニもあるようだが、業界全体の流れを作るまでにはいたっていない。

経験則からいえば、少なくともあと半年はタスポ特需の反動で、厳しい数字が続くものと思われる。それまでに事態が打開できる流れ(景気の回復感など)があれば、あるいは形成できれば、再び売上がプラスを継続する状態に持ち直せるに違いない。

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