【更新】「人件費を削るな!」46.6%。一方「これは削るべきだ」のトップには……

2010/01/19 05:18

経費イメージ「ブロッチ」などを展開するアイシェアは2010年1月18日、企業経費の必要性に関する意識調査の結果を発表した。それによると調査母体において、もっとも削るべきではないと認識されている経費は「人件費」で46.6%の人が筆頭に挙げていることが分かった。一方でもっとも無駄が多いと思われている経費の最上位には「役員報酬」がついた。特に40代の役員報酬への反発は強く、31.9%という高い値を示している([発表リリース]>)。

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今調査は「オフィスバスターズ」と共同でアイシェアが2010年1月4日から1月6日の間、無料メール転送サービスCLUB BBQの登録会員(携帯電話による個人認証を利用したもの)に対して行ったもので、有効回答数は930人。男女比は58.7対41.3で、年齢階層比は20代31.2%、30代31.7%、40代37.1%。

調査母体のうち現在仕事をしている721人に対し、自分の職場でもっとも削らない方が良いと考えている経費について尋ねたところ、一番多くの人の回答を集めたのは「人件費」で46.3%、次いで「残業代」の23.4%だった。

↑ あなたの職場で最も削らない方がいいと思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)
↑ あなたの職場で最も削らない方がいいと思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)

グラフ上のデータには無いが、元資料の本文中記述によると、「人件費」「残業代」選択の理由は「社員のモチベーション維持」がもっとも多かったとのこと。雇用そのものが厳しい現在とはいえ、手取りが少なくなれば、やる気も減退して当然といえる。また、「人件費」は男性の方が多いものの、「残業代」や「福利厚生」の面では女性の方が得票率が高いのも複雑な気分にさせられる(要は女性の方が、残業に対するプレッシャーが強いということか)。

これを年齢階層別にみると、「人件費」でやや40代の値が、「残業代」で20代の値が大きいものの、際立った違いは見られない。現状維持を貫くべき経費についての考えは、世代による差異はさほどないということだろう。

↑ あなたの職場で最も削らない方がいいと思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)(年齢階層別)
↑ あなたの職場で最も削らない方がいいと思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)(年齢階層別)

一方、色々と考えさせられるのが「無駄が多いと思う経費」。こちらのトップには「役員報酬」、ついで「接待・交際費」がついた。「接待・交際費」は後に続く「光熱費」「年中行事」「備品」とさほど値が変わらず、事実上「役員報酬」がやり玉に挙げられていると考えて良い。

↑ あなたの職場で最も無駄が多い思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)
↑ あなたの職場で最も無駄が多い思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)

今回の調査母体のほとんどは非役員(≒一般社員)だろうから、その立場から見れば「役員は報酬をもらいすぎ」と見えてしまうのだろう。単純に「受け取り額が一般社員より高いから」というよりは「どんな働きをして会社に貢献しているのか見えにくい」のが大きな要因だと思われる。

少々不思議なのは、第五位の「備品」。「削るべきではない」の第五位にも入っている。回答者・対象物によって無駄か必要不可欠か大きく異なるということなのだろうか。

年齢階層別で見ると、「無駄の多さ」への考え方の違いが見えてくる。

↑ あなたの職場で最も無駄が多い思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)(年齢階層別)
↑ あなたの職場で最も無駄が多い思う経費は何ですか?(仕事をしている人限定)(択一)(上位五位のみ)(年齢階層別)

40代の「役員報酬」に対する反発がとりわけ強いのは、回答者自身もその立場になり得たからだろうか。「接待・交際費」でも40代の反発が強いことからも、単に無駄が、というよりは多分に嫉妬心があるのかもしれない。あるいは会社の実情をより詳しく知り得るようになったからという可能性もある。

一方で「光熱費」や「年中行事」では年齢を経る毎に「無駄」の認識度が下がっていく。これもやはり、会社に長く在籍していると、これらの経費の重要性が分かるからなのかもしれない。

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