高3では56.0%も! 大学入試の好きな回答形式、トップはマークシート方式
2010/01/20 07:14
学習塾の栄光ゼミナールは2010年1月15日、高校生の読書と受験に関する調査結果を発表した。それによると調査母体において大学入学試験(入試)の回答記入方式で、もっとも好きなものとして43.5%の人が「マークシート方式」を挙げていたことが分かった。「選択式(記号回答)」の32.7%を10ポイント以上上回る結果となっている。学年が上がるに連れてマークシート方式を望む意見は強まり、高校3年生になると56.0%に達している。同時に選択式(記号回答)の回答率が減少していることから、「文章回答が面倒だからマークシート方式が良い」という考え方による傾向ではないようだ(【発表リリース】)。
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今調査は2009年12月26日から29日にかけて、インターネット経由(モバイルリサーチ)で、大学または短大進学予定の高校1-3年生に対して行われたもので、有効回答数は1000人。男女比は1対1。調査担当はネットエイジア。
大学入試の際の試験問題において、回答記入方式はどのようなものが一番好きか、単一回答で尋ねたところ、全体では「マークシート方式」がもっとも多く43.5%、次いで「選択式(記号回答)」が32.7%、そして「記述式(文章回答)」が12.2%という順になった。
↑ 入学試験の好きな回答方式
マークシートにしても選択式にしても、いくつか用意されている選択肢の中から選ぶことに違いは無い(マークシートの場合は「各ケタの数字を選び、具体的な数字を表現させる」場合もありうる)ため、文章による回答と比べてプレッシャーが少なくて済むという思惑があるのだろう。
マークシートがより好まれるのは
「回答選択式」の方が楽だから、
……というわけではない。
ではなぜだろうか?
ではなぜ、同じ選択肢からの選択式「マークシート」と「選択式(記号回答)」で、受験が近付くにつれて「マークシート」に人気が偏るようになるのか。残念ながら今回公開されたデータからだけでは、それを確定することは難しい。考えられるのは「マークシートならどこの入試でも同じやり方で回答できるので、何度も練習して慣れておくことができる」「回答時は塗りつぶすだけなので楽で済む」などの理由だろうか。このあたりの事情は、もし読者の中に大学受験をひかえた高校生がいたら、意見を聞いてみたいものである。
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