大学生の就職内定率は73.1%・前年比7.9ポイントのマイナス

2010/01/15 07:05

厚生労働省は2010年1月14日、2009年度(2009年4月1日-2010年3月31日)大学等卒業予定者の就職内定状況に関する調査結果を発表した。それによると2009年12月1日(11月末)時点での大学卒業予定者の就職内定率(就職希望者に占める内定取得者の割合)は73.1%だったことが明らかになった。これは一連の調査結果が公開されている1997年度分以降、2003年度の73.5%を抜き、もっとも低い値を示している(【発表リリース】)。また、同日【高校・中学新卒者の就職内定状況】も発表されているが、高校卒業予定者の就職内定率は68.1%となり、昨年同期から9.9ポイントと大きな下落を見せていることも分かった。就職戦線は非常に厳しい状況にあるようだ。

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今調査は全国の大学、短期大学、高等専門学校、専修学校の中から、設置者・地域の別等を考慮して抽出した112校に対して行われたもの(調査校の内訳は、国立大学21校、公立大学3校、私立大学38校、短期大学20校、高等専門学校10校、専修学校20校)で、調査対象人員は、6250人(大学、短期大学、高等専門学校併せて5690人、専修学校560人)。各大学などにおいて、所定の調査対象学生を抽出した後、電話・面接などの方法により、性別、就職希望の有無、内定状況などにつき調査をしている。なお高校・中学卒業予定者に対しての調査は、学校・公共職業安定所の紹介を希望する生徒の状況をとりまとめたもの。

公表された調査結果によると、2009年12月1日時点で大学の就職内定率は73.1%。前年同期と比べて7.4ポイントのマイナスとなる。さらに今「大学等卒業予定者の就職内定状況調査」の調査が開始された1997年度分以降においては、冒頭でも触れているように2004年度に記録した73.5%を超え、もっとも低い値を示している。

↑ 高卒-大卒の就職内定率(2009年11月末時点と2008年同時期)
↑ 高卒-大卒の就職内定率(2009年11月末時点と2008年同時期)

なお中学生のデータがないのは、2010年3月に高校・中学新卒予定者の選考・内定開始期日は、文部科学・厚生労働両省により「高校……2009年9月16日以降」「中学校……2010年1月1日以降(積雪指定地域においては2009年12月1日以降)と定められているため。

元々短期大学の就職内定率は低い傾向にあるが、今年は特にその割合が低く、12月1日時点で半数以上の人が「就職したいのに就職先が見つからない状態」にあることが分かる。もっとも就職率の高いのは高等専門学校だが、これは以前【日本における学歴・性別と失業率との関係をグラフ化してみる】などでも触れているように、求人側のニーズにマッチしやすいため。

このうち大学(国公立・私立の合計、個別)について、男女別に見ると次のようなグラフになる。

↑ 国公立・私立大の男女別就職内定率(2009年11月末時点と2008年同時期)
↑ 国公立・私立大の男女別就職内定率(2009年11月末時点と2008年同時期)

昨年同時期と比べていずれも低い値を見せているが、国公立大では男性より女性、私立大では女性より男性の方が就職内定率が高い傾向がある。詳細はこのデータからだけでは把握できないが、興味深い動きといえよう(ちなみに冒頭で触れているように、大学院に進むなど就職を希望していない人は、就職内定率算出の際には除外されるので「院生」希望者の多い少ないとは関係が無い)。

なお昨年度の4月1日時点の調査結果では就職内定率は95%前後と極めて高い値を示している。昨年度同様の傾向を見せるとすれば、これから(高専以外は)10ポイント以上の上昇を見せることになるはずだが、昨今の景気状況を見ると厳しい結果が予想される。調査期間内でもっとも過酷だった1999年度の91.1%を下回る可能性は、決して低くないといえよう。


■関連記事:
【日本の学歴・年代別失業率をグラフ化してみる】

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