書店の減り具合(2010年1月更新版)
2010/01/12 05:31


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元ネタは【日本著者販促センター】の【書店数の推移 2001年から2009年】。残念ながら本屋の出店・閉店については更新データが掲載されていなかったので、今回はグラフ化を断念。

↑ 書店数推移(2009年は10月現在)
減少幅は前年比で2-5%の違いはあるものの、2001年以降継続して減少傾向にあることが確認できる。以前の記事にもあるように、1992年当時には書店は2万2500店舗ほどあったそうなので、それから7000店ほどが統廃合で姿を消した計算。減少率は3割強、3店に1店近い割合で書店が減っていることになる。
元資料ページには1985年当時の資料としての【書店の特徴】なる項目がある。それによると、
(2)危険負担が少ない。
(3)運転資金も比較的少なくてすむ。
(4)仕入機能が弱い。
(5)共販(合販)制であり、マージンは低く、固定しており、専門店化しにくい。
(6)需要開拓が弱い。
(7)立地条件が経営の大きな要素である。
(8)スペース業である。
(9)宣伝力に乏しい。
などの特徴があったのだという。これらの項目について考え直してみると、メリットをインターネット書店などに奪われ、デメリットばかりが目立つのが現状といえる。大型店舗化したり多用途化すればメリットも見いだせるが、いわゆる「街の個人経営な本屋さん」ではそれも難しい。さらに地域社会としての結びつきも薄れ、「地元のお得意様からの定期購入」への期待も薄い。
元資料では「この推移で行くと、向こう10年間で1万店を切るだろうと予想されています」とし、今後の読書環境について不安視する意見を寄せている。大型書店やインターネットがすべて代替機関として働けば良いが、大型書店が遠い場所にあったり、インターネットでの買い物が不得手な人にとっては、今後「本を探す楽しみ」や「読書そのもの」が贅沢な娯楽となってしまうのかもしれない。
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