レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2010年1月11日版)

2010/01/11 07:20

ガソリン価格イメージ先日【アクセス解析と「今この時」のトレンドとmixi・ツイッター検索と】でも触れたように、当サイトでは定期的にアクセス解析を行い、逐次読者の「内なるリクエスト」に応えられるように努めている。昨今では寒さも厳しくなってきたこともあり、灯油の価格変動が気になる人も多いようだ。原油価格が再び上昇機運を見せているのだから、「また灯油価格も跳ねあがるのでは……?」と気が気でない人も多いに違いない(原油周りの情報については専用サイト【シャリア指数覚書】も参照のこと)。そこで今回は、【レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2008年11月11日版)】【レギュラーガソリン価格と灯油価格をグラフ化してみる(2009年7月5日版)】の更新版として、最新データに基づいたグラフの作成を行うことにした。

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まずはいつも通り、商品先物を語るには欠かせない【フジフューチャーズ】から、原油価格(ニューヨーク原油・WTI)のチャートを抽出。

原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)
原油価格・WTI週足(フジフューチャーズより)

WTIの週足グラフを抽出したものだが、2008年7月第1週に最高値の147.27ドルをつけてから失速。直近では2008年12月第3週に最安値の32.40ドルをつけている。その後再びゆっくりと上昇をはじめ、現在75-80ドル前後。最近では80ドル超えがニュースに登ったので、記憶に新しい人も多いだろう。そしてこの1年で(最安値がオーバーシュートによる下落だったとはいえ)2倍強-3倍近くに上がっているのが分かる。

さてそれでは早速ガソリン価格から。過去データのいきさつについては【レギュラーガソリン価格をグラフ化してみる】にもあるように、1991年以降の各種データは【総務省統計局・小売物価統計調査】から(全国平均が無いものは東京23区内データで統一)、1970年-1990年のデータについては【オートコミュニケーションズ】から抽出した。抽出元が異なるため、年次データには(正確には)連続性がないことに注意。また、以前の記事以降、グラフ生成のソフト(Excel)をバージョンアップしたため、グラフの外観も変わっていることに注意。

ガソリン価格・年次
ガソリン価格・年次

ガソリン価格・月次
ガソリン価格・月次

2008年夏期のガソリン価格高騰のイメージが強いため、同年の年次データが思ったより低い(「第二次オイルショック」と同等)ことに違和感を覚えるかもしれない。これは2008年後半においてガソリン価格が急落したため、平均値としてはやや押し下げられてしまったからに他ならない。それは月次データを見れば一目瞭然。

一方月次においては、2008年4月の暫定税率一時解除に伴う下げを見せたあとは上昇一方だったものの、原油価格の天井である同年7-8月付近で最高値をつけ、あとは急速に減少している。そして原油価格の上昇と共に再び少しずつ上昇傾向にあるのが分かる。2009年夏以降はやや下落しているが、「高値安定」という表現の方が正しいかもしれない。

ガソリンとはやや違った傾向を見せているのが灯油価格。こちらは東京都内・18リットルのデータを採用させてもらった。

灯油価格・年次
灯油価格・年次

灯油価格・月次
灯油価格・月次

上下変動はガソリンとほぼ同じだが、計測史上最高額はすでに2007年12月の時点で達成してしまっている(その後も上昇を継続、直近最高値は2008年8月の2468円)。暖房用燃料として用いられる灯油はそのニーズが寒期に急増することから、一般的には夏より冬の方が価格が高くなるのが原因。とはいえ、2007年末の時点で最高値をつけるあたり、ガソリン以上に事態は深刻だったことが分かる。

幸いにも2008年においては、最高値をつけた夏以降、原油価格の急落を受けて灯油価格も下落。利用頻度が高まる2008年12月になると、価格は2006年の水準前後にまで戻っている。ガソリン価格の変移と比べると、今年に入ってからも価格はほぼ横ばいを続けているが、これは前回の記事で説明した理由と同様(真逆)、春先になり「灯油が消費されることが少なく、(安値で仕入れた)在庫分が安値止まりしている」からだと思われる。ただし今後、原油価格がさらに高騰を続けるのなら、灯油もそれに連動する形で値を上げる可能性は否定できない。まとめ買いによる買い置きが出来ないだけに、これから春にかけての値動きが気になるところだ。





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今回は必要性が高まる冬場において注目の集まる、灯油価格などの最新動向をグラフ化した。居住地域によっては「水」「電気」と同等、あるいはそれ以上に生命線たり得る「灯油」の価格は非常に気になるところであり、その動向は関心も高くて当然といえる。また、自動車を使っている人はガソリン1円の違いが大きく響いてくるわけで、ガソリン価格も気になるデータには違いない。

現状は以前【原油価格の今後「下は40ドル上は150ドル」複雑に絡む要素が予想を困難に】でも触れたが、不景気による生産活動の低下が原油の需要の低迷を導き、それが原油価格を押し下げる要因となっている。一方、実際にじわじわと上昇を見せる原油価格を見るにつけ、今後再び景気の一部回復による価格上昇の可能性も否定できない。さらに「暫定税率撤廃」云々についてもご承知の通り、不可能であることは容易に計算できるにも関わらず廃止を明言し、その後手のひらを返した詐欺師的決定による施政(暫定税率撤廃と同時に環境税の類への恒久導入示唆、そして現状では現行制度を維持)により、むしろガソリン価格は押し上げられる懸念すらある。

ガソリン・灯油共に、現在の日常生活には欠かせないもの。価格の動向には注意深く目を向け続けたいものである。

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