ヨーロッパの失業率も10%台に・若年層はより深刻な20%超へ

2010/01/11 07:16

EU統計局は2010年1月8日、EA16の2009年11月時点での平均失業率が10.0%と2ケタ台に達したことを発表した。EU27では9.5%となり、いずれも過去最悪(EA16では1998年8月、EU27ではスタートの2002年1月以降)の値を示している。特に若年層の失業率は深刻で、25歳以下の失業率はEA16で21.0%、EU27でも21.4%と高い値となり、同世代に対する早急な失業対策が求められている(【発表リリース、PDF】【トリガー記事:Calculated Risk】)。なお同時点・同基準で日本は5.2%、アメリカは10.0%を記録している。

スポンサードリンク


文中・グラフ中にあるEA17やEU27については一覧ページ【ヨーロッパ諸国の失業率動向(EU統計局発表)】上の解説部分を参考のこと。

ILO基準における2009年11月時点の発表データによる失業率は次の通り。

↑2009年11月時点での失業率(季節調整済)
↑2009年11月時点での失業率(季節調整済)

【空のガソリンスタンド、たなから消える生鮮食品……スペインのストライキ続報】などでも触れているようにスペインの経済事情は決してよいものではないが、実際に同国の失業率は20%近くに達している。ヨーロッパ諸国の中で比較的大きな同国であっても、高失業率の経済状況からは逃れられない様子だ。

特に問題視されているのが、若年層における失業率。25歳以下の失業率はEA16か国で21.0%・EU27か国でも21.4%を記録しており、5人に1人以上が失業状態。特にスペインの43.8%、ラトビアやリトアニア、スロバキアなどの経済的に弱い国での失業率の高さや、この1年における失業率の急増が確認できる。

↑ 2009年11月時点での25歳以下の失業率(季節調整済)(11月データが無い国は直近分)
↑ 2009年11月時点での25歳以下の失業率(季節調整済)(11月データが無い国は直近分)

↑ 2009年11月時点での25歳以下の失業率・前年同月比悪化率(季節調整済)(11月データが無い国は直近分)
↑ 2009年11月時点での25歳以下の失業率・前年同月比悪化率(季節調整済)(11月データが無い国は直近分)

なお日本のデータが無いが、それについてはより詳しいデータが【日本の学歴・年代別失業率をグラフ化してみる】にあるので、そちらを参照のこと。「若年層の失業率が高い」という状況に大きな違いは無い。

若年層の失業率が高いのは、産業構造の変化、そして若年層が手掛けることが多い「技術が未習得で比較的容易な作業」が機械化されたり、為替レート上で相対的賃金の安い新興国に割り振られたりするのが主な要因。技術が進歩して作業効率が良くなるに連れ、不幸な人(≒失業者)が増えるという、皮肉な結果・構造が若年層に大きくしわ寄せされた形ともいえる。

スポンサードリンク




▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2017 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー