ネット好きなアメリカ女性のソーシャルネット事情を探る……宣伝効果と広告

2010/01/10 06:58

米女性のコミュニティイメージインターネット周りを中心とする各種メディアの最新動向を伝えるサイト【emarket】で紹介されていた、興味をそそられるレポート【2nd Annual Social Media Study、PDF】。アメリカの女性向け総合コミュニティサイト(ブログや投票、チャット、討論、各種サンプルやクーポンの受け取りなどが出来る)【Shespeaks】内における調査結果なのだが、昨今話題のソーシャルメディアとネット好きな女性との関係を複数の視点から知ることができる内容となっている。今回はそのうち、ソーシャルネット(事実上Facebook、以後本文中ではFacebookと言い換え)と、140文字以内で自己表現をするミニブログこと【ツイッター(Twitter)】における、宣伝効果や広告について見てみることにする。

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まずはFacebookとツイッター上で見かけた、商品やブランドに対しどのような行動をとるかについて。Facebookもツイッターも商用利用が可能なため、個人も企業もついでに、消極的に、そして積極的に何らかの形で商業的な活用をしている。それらの書き込みなどをはじめとしたコンテンツを見かけた時(※広告に限ったものではない。日記や感想のつぶやきといった、純粋な第三者的意見も含む)、どのような具体的反応を示した経験があるかについて尋ねた結果が次のグラフ。

↑ ブランドや商品についてソーシャルネットやツイッターの利用で動機づけられた行動・結果(米女性ネットユーザー、2009年10月)(SheSpeaks,2nd Annual Social Media Study,December 10,2009)
↑ ブランドや商品についてソーシャルネットやツイッターの利用で動機づけられた行動・結果(米女性ネットユーザー、2009年10月)(SheSpeaks,2nd Annual Social Media Study,December 10,2009)

「その商品やブランドのファンになった」項目でツイッターの回答率が元データにないが、これがゼロ%を示すのかあるいはデータの抜け落ちかが判断できないので、今グラフでは「NO DATA」としておいた。ともあれ、他の項目同様にFacebookより数字は落ちているものと思われる。これらの値を見ると、商品やブランド展開においては、ツイッターよりもFacebookをはじめとするソーシャルネットの方が有利に見える。

それはツイッターが「ゆるやかなつながり」に留まり、具体的に自分がどのような属性の他人と関係を持っているかがつかみづらいのに対し、Facebookなどでは「自分がどのような属性で、どんな属性の人たちと同じグループにいるか、意見を交わし合っているか」が明確化されているのが要因だと思われる。

要は「ネット内井戸端」をする際に、

ツイッター……素性も分からない人たちと仮面をかぶり合って話す(単なる意見の投げ合い)
Facebook……自分が何者であるかを明らかにして相手の素性もある程度判断でき、「自分がどんな人たちの集まりの中にいて話し合っているのか」が分かる場で、意見のやりとり(「対話」)

であり、熱中度も心理的な影響度もFacebookの方が大きくなるのは当然、ということだ。

広告とソーシャルネットとの関係
さてソーシャルネットと広告といえば、気になるのが本文記事以外のバナー広告などをはじめとした「商用広告」。ソーシャルネット(SNS)においてはその内容への注力度が一般のサイトやブログと比べて高くなり、その分周囲のバナー広告への感心は低下するとの話は、以前【「最近mixiに自社広告が多くない?!」と思って色々と調べてみた】で紹介した通り。

今件でもソーシャルネット内に設置されている広告に対する反応についての設問があるが、興味深い結果が出ている。

↑ ソーシャルネットにおける広告への対応(米女性ネットユーザー、2009年10月)(SheSpeaks,2nd Annual Social Media Study,December 10,2009)
↑ ソーシャルネットにおける広告への対応(米女性ネットユーザー、2009年10月)(SheSpeaks,2nd Annual Social Media Study,December 10,2009)

拒否反応が強いのは相変わらずだが、1年前と比べるとやや広告に対し肯定的な意見が増えているのが分かるだろうか。特に「時々確認し、自分の興味に合うものを見てクリックする」の項目が3倍近く増加している。

この傾向についてレポートでは特に解説は無い。1年間で利用者の利用性向だけが急激に変化したとは考えにくい。すると、広告出稿側が「空気を読み始めた」と推測することができる。つまり単に「とにかく絨毯爆撃的に知ってほしい」のではなく「知ってほしそうな層に、知りたくなるような情報となる」広告を出す傾向が強まったのではないだろうか。だからこそ、「自分の興味に合うもの」ならクリックして、さらに詳しい情報を求めるのだろう。

あるいは単に景気の悪化が作用したのかもしれない。景気悪化で「少しでも安いもの、お得な情報を」とのニーズが強まり、利用者の間に情報収集欲が強まる。そして結果として広告もリンクの一種としてクリックされた、という考え方もできる。



今データはあくまでもアメリカのコミュニティサイト内での調査結果のため、汎用的な内容では無いのはもちろん、日本で同様の傾向が見られるか否かは分からない。とはいえ、Facebookに限らず各種ソーシャルネットサービス(mixiなどのSNS、そしてツイッターも含む)が今後、今まで以上に注目されることは間違いない。日本でもそれらを対象にした、各種マーケティング的な調査の実施、発表を待ちたいところだ。

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