ネット好きなアメリカ女性のソーシャルネット事情を探る……ツイッターとFacebook
2010/01/08 05:07
先日アメリカの、インターネット周りを中心とする各種メディアの最新動向を伝えるサイト【emarket】で、興味をそそられるレポートが紹介されていた。同じくアメリカの女性向け総合コミュニティサイト(ブログや投票、チャット、討論、各種サンプルやクーポンの受け取りなどが出来る)【Shespeaks】の調査レポートを紹介したものだが、昨今話題のソーシャルメディアとネット好きな女性との関係を複数の視点から知ることができる内容となっている。今回はそのうち、ソーシャルネット(事実上Facebook、以後本文中ではFacebookと言い換え)と、140文字以内で自己表現をするミニブログこと【ツイッター(Twitter)】との利用状況や目的の違いについて触れることにしよう(【該当ページ、PDF】)。
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まずはFacebookとツイッターの利用頻度について。ツイッターはその書き込みを「つぶやき」と表現するほど、気軽に書き込める仕様となっているが、どうやら奥様方をはじめとする米女性陣にはFacebookの方がお気に召しているようだ。Facebookは一日数回アクセスする人が過半数なのに対し、ツイッターは1/4程度に留まっている。
↑ ソーシャルネットとツイッターのアクセス頻度(米女性ネットユーザー、2009年10月)(SheSpeaks,2nd Annual Social Media Study,December 10,2009)
「1日1回」「1週間に数回」も合わせた「2、3日に1回以上」はFacebookでは88%、ツイッターでは51%。40%近い差が出ている。仕様的にはむしろ逆転現象が起きてもおかしくないのだが、やはりネット関心度の高い女性陣には、色々とカスタマイズして「自分だけの自己表現ができる」自由度が高いFacebookの方がお気に入りなのだろう。
それでは彼女たちは、何を目的としてFacebookやツイッターを利用しているのだろうか。
↑なぜ利用しているのか(米女性ネットユーザー、2009年10月)(SheSpeaks,2nd Annual Social Media Study,December 10,2009)
多くの項目でFacebookとツイッターがほぼ同じ票を得ているが、大きな違いが出ている項目を抽出すると、両者の違いがおぼろげながら見えてくる。
・ツイッターが多い……「新しい物事に触れたい」「自分自身や仕事を宣伝したい」「有名人のことを知りたい」
要は「Facebookは自分にとって既知・身近・周辺や自分のプライベートな情報のやり取り」「ツイッターは不特定多数の外に向けた情報のやりとり」というところ。目標とする世界のピントを変えて使い分けているのが見て取れる。Facebookは原則実名での参加がルールなので、自然にこのような使い分けが行われるようになったのだろう。
日本でも同じような傾向が見られるかどうかは分からない。むしろ匿名利用が普及していることを考えると、今件のような明確な区分は見られないかもしれない。むしろサービス毎のルールで縛られることの方が多いモノと思われる。
なお今件の元資料ではソーシャルネット(≒Facebook)とツイッターを別区分としてレポートを展開しているが、厳密にはツイッターもソーシャルネットの一つであることを付け加えておく。
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