今一番人気の金融商品は「株式」でも「投資信託」でも無くて……!?

2010/01/09 09:26

お金イメージ【野村證券(8604)】の金融経済研究所は2010年1月5日、個人投資家の投資動向に関するアンケート調査とその結果の分析報告レポートを発表した(【ノムラ個人投資家サーベイ・2009年12月計測分、PDF】)。それによると調査母体において今後手持ちに増やしたい金融商品としては、「預貯金」が最有力候補に挙がっていることが分かった。「無し」の項目がもっとも大きな否定的回答率を得ていることから、多くの投資家が何らかの金融商品に投資したい意向を示していることが確認できる。

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今調査は1000件を対象に2009年12月18日から21日に行われたもので、男女比は73.9対26.1。年齢層は40歳代がもっとも多く32.0%、ついで50歳代が22.6%、60歳以上が22.0%など。金融資産額は1000万円-3000万円がもっとも多く26.8%、500万円-1000万円が19.7%、100万円-300万円が24.0%と続いている。1銘柄あたりの保有期間は5年から10年未満がもっとも多く30.1%を占めている。次いで10年から20年未満が25.2%、20年以上が17.6%。投資に対し重要視する点は、概ね長期投資がもっとも多く45.3%と約半数を占めている。ついで配当や株主優待が24.2%となっており、テクニカルや値動き、高い利益成長といった項目より安定感を求めている。

今後増やしたい・減らしたい金融商品について「預貯金」「株式」「投資信託」「外貨建て証券」「債券」「その他」「無し」の選択肢からそれぞれ複数を選んでもらったところ、「増やしたい」では「預貯金」が、「減らしたい」では「無し」がもっとも多くの票を得た結果が出た。

↑ 今後増やしたい金融商品・減らしたい金融商品(複数回答)
↑ 今後増やしたい金融商品・減らしたい金融商品(複数回答)

「減らしたい」で「無し」が7割を超えているが、これは「何らかの金融商品のポジションを小さくしたい」とは考えていない人、言い換えれば「現状維持」か「増加」が7割超であることを意味する。

一方で「預貯金」は半数近くが「増やしたい」、「減らしたい」はわずか3.3%でしかない。安定志向が働いているのか、あるいは超低金利の中でわざわざ預貯金に回すあたり、相場の下落を待っているのかもしれない。

「増やしたい」から「減らしたい」を引き、いわゆる「DI値」を算出すると、各金融商品に対する意欲度・人気度がはっきりと分かる。

↑ 今後増やしたい金融商品(DI)
↑ 今後増やしたい金融商品(DI)

預貯金が最も高く、次いで株式、グンと下がって投資信託・外貨建て証券と続く。もっとも「無し」以外はすべてプラスの値を示しているので、種類の違いはあれど金融商品への投資意欲そのものは高いものと思われる。

なお「ノムラ個人投資家サーベイ」では今後、この「金融商品に関する増減性向」について毎月調査結果を発表していくとのこと。相場動向によってこれらの金融商品への注目度がどのように変化していくのかを見ることで、個人投資家の心理状態の一端を探ることもできるだろう。

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