賃貸契約をした人が語る、「住まい探しのきっかけ」は?

2010/01/05 07:10

きっかけイメージ先日、当方の巡回サイトの一つ【ちぎっては投げ】で、不動産総合情報サービスのアットホームが2009年11月に発表した「自社サイトで物件を検索し契約・入居に至った賃貸ユーザーの意識調査」に関するデータを紹介していた。不動産がらみのデータとしてはあまり見かけない、そして実際に物件を探す立場にある人には非常に気になる内容ということもあり、いくつかの項目についてグラフ化して状況を眺めてみることにする。今回は「住まい探しのきっかけ」について(【該当リリース、PDF】)。

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今調査は【at home web】で物件情報の保存機能を使い、賃貸物件の契約・入居に至ったユーザーに対して2008年8月から2009年7月にかけて行われたもので、有効回答数は243人。男女比は49.4対50.6、年齢階層比は19歳以下2.1%・20代32.1%・30代42.4%・40代14.4%・50歳以上9.0%。地域別は1都3県が57.6%、その他地域が42.4%。

実際に賃貸住宅を契約した人において、その契約のきっかけについて複数回答で尋ねたところ、もっとも多い回答は「契約更新」で18.9%に達していた。

↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)
↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)

「就職・転職」「結婚」「転勤」など、どうしても引っ越し先を見つけなければならない事由よりも、これまで住んでいた賃貸住宅の契約更新を機会として引っ越しを考え実行するあたり、元資料でも言及されているように「景気が停滞するなか、賃料見直しの動きのあること」が見て取れる。実際、【二極化は継続、賃貸料減額傾向は顕著に-東京23区内の賃貸住宅家賃事情(2009年12月発表分)】でも触れているが、東京23区に限定しても一般世帯が住むような賃貸住宅において、家賃下落傾向が確認でき、その裏付けともいえる。また【更新料、もしも取れなくなったなら「家賃を上げて補てんするしか」!?】でも解説しているように、昨今問題視されるようになった「契約更新料」を支払うのが負担になることも、きっかけとしては大きいのだろう。トリガー記事の「ちぎっては投げ」では

契約期間を2年→5年くらいにすれば長期間住んでもらえるのでは?なんて思ったり(^^;

というコメントが見られるが、個人(不破)的には同意できる話であり、意識調査の価値はあるテーマといえる。

さてこれを家族形態別にみると多少の違いが見られる。区分単位の人数が少なめとなるため、多少のぶれが生じている可能性はあるが、参考値として見ればよいだろう。

↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)(シングル)
↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)(シングル)

↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)(カップル)
↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)(カップル)

↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)(ファミリー)
↑ 住まい探しのきっかけ(複数回答、上位5項目)(ファミリー)

ちなみにシングル=独り暮らし、カップル=同棲・結婚済み(子供無し)、ファミリー=結婚済み・子供連れという認識で間違いない。

独り暮らしの場合は更新料の負担が大きいのか、やはり「契約更新」をきっかけにするのがもっとも多く、次いで仕事回りが上位についている。一方カップルになると「結婚」が最上位に姿を見せている。結婚という人生の節目に新居に移るというパターンなのだろう。

ところが「ファミリー」になると「就職・転職」がトップにつく。第二位の「子供誕生」とあわせ、子供のことを第一に考え、共に過ごす時間を少しでも長くしたいという親心が反映される結果となっているのは興味深い。

引っ越し前後の手間や生活環境の変化もあわせ、引っ越しは人生において大きなイベントといえる。そのきっかけを与えるのは立ち位置によって異なるものだが、貸し手側から見れば「出来れば避けたい」話に違いは無い(特に空き室リスクが高い昨今ではその傾向は強い)。その要素に「契約更新」が入っているところを見ると、昨今の更新料問題とあわせ、色々と(貸し手側も)考えてみる必要があるのかもしれない。

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