シャープやパナソニックが上位入り、年末商戦に向けた動きか(テレビCM出稿量動向:2009年11月分)

2009/12/26 09:03

シーエムナビは2009年12月25日、関東・関西・名古屋主要三地区のテレビCM(コマーシャル)の2009年11月度各種ランキングデータを発表した。それによると、同月における関東・関西合計の「テレビCM放送回数」「テレビCM放送秒数」共に【花王(4452)】がトップについた。また一部電気メーカーが新商品発売に合わせ、大きく広告出稿量を増やしているようすが確認できる。

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データの取得場所の解説、各種データの意味などの説明は、一連の記事まとめ【定期更新記事:テレビCM出稿量動向(シーエムナビ)】にある。そちらで確認を入れてほしい。

公開データを元に、関東・関西(名古屋は数が少なめなど統計上の理由で略、以下同)の各値を合計し、全国区に近い形でのランキングを生成したのが次の図。

月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年10月、関東・関西地区合計)
↑ 月間 テレビCM放送回数 広告主ベスト10(2009年11月、関東・関西地区合計)

月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年11月、関東・関西地区合計)
月間 テレビCM放送秒数 広告主ベスト10(2009年11月、関東・関西地区合計)

・フリースポットの
興和新薬やハウスの順位が後退。
・新商品の展開で
広告出稿する企業が増え
状況はやや改善?
年末商戦に向けた動き??
グラフ但し書きにもあるが、放送時間では1本当たりの放送時間が長い(約38秒)「ACジャパン」が関西方面でのみ上位(12位)に食い込んでいる。関東・関西の合計が算出できないため今回は順位外としたが、恐らくは8-9位前後の立ち位置らあるものと思われる。【テレビCM出稿量の上位陣をグラフ化してみる(2009年8月分)】でも触れているがこのCMは「フィラーCM」とも呼ばれ、番組がスポンサーを確保できない場合など「埋めぐさ」的に使われるもの。関東よりも関西の方が、テレビ広告業界の景気が悪いのかもしれない。

全般的な傾向だが、冒頭でも触れたように回数・時間共に花王がトップ。これは【大企業のテレビCM出稿量推移をグラフ化してみる……(1)花王】でも触れているように、毎年時期になると同社は多量の広報展開を行うこと、さらに10月下旬から『メンズビオレ ダブルモイスト洗顔』や「ソフィーナ オーブクチュール デザイニングジュエルコン」など新商品の広告展開を大規模に行ったことによるもの。放送回数・時間共に第二位の企業に対して2倍近い値を示しているあたり、いかに花王が大攻勢をかけているかが分かる。夏は諸般の事情で広告展開があまり出来なかったため、その反動もあるのかもしれない。

また、ハウス食品や興和新薬などの「フリースポット契約」がメインの企業の順位は先月より落ちている。それだけ広告が入るようになったのだろう。

●個別案件:シャープとパナソニック
個別で気になる動きを一つあげると、今回掲載したグラフ上で珍しい顔ぶれとして【シャープ(6753)】【パナソニック(6752)】が確認できる。順位こそ違えど放送回数・時間双方とも第二位・第三位を確保しており、少々驚き。両社の細かいデータを見ると、関東・関西での隔たりは無く、全国規模に「告知したい」モノがあったようだ。

さらに調べてみると分かるのだが、この時期両社は主に携帯電話の新商品などで、テレビCMを使った大攻勢をかけている。携帯電話ではシャープはSH-02Bや940SH、パナソニックはP-01Bを大々的に喧伝している。さらにパナソニックにおいては、水の微粒子イオン「ナノイー」を使った除菌・脱臭装置「ナノイー発生機」を大々的に売り出している。これらの商品の広告出稿で、両社は11月において大きく順位を上げたことになる。

11月・12月は各社とも新商品の展開・年末商戦への注力で、幅広い告知を求め、テレビCMへの出稿を強化する傾向がある。今回計測月のシャープ・パナソニックのように、来月もまた「主力新商品の展開」のために大規模な広告出稿を行う企業が登場し、それがデータの上にも表れてくるかもしれない。

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