「サンプルと実物、何であんなに違うの?」その秘密を探る

2009/12/28 07:17

サンプルのポテトと本物のポテトメールイメージファストフード系の新商品が発売されると、必ずといって良いほどネット界隈で話題に登るのが「写真やテレビで見たのと、自分が買ったのとでは別物みたい」「こんなに素朴な見た目じゃなかったはずなのに……」という、サンプルと実物のギャップ。料理の最終工程では人間の手作業が加わるのでどうしても差は出るものだが、それにしてもビジュアルがあまりにも違いすぎる。テレビではもっともっと美味しく見えたはずなのにな、と愚痴をこぼす人も多いはず。先日【The Presurfer】で紹介されていた動画食品広告のトリック:子供がテレビでの食品広告を理解するための解説(Food Ad Tricks: Helping Kids Understand Food Ads on TV)】は、その謎を解くカギを教えてくれる。

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食品広告のトリック:子供がテレビでの食品広告を理解するための解説(Food Ad Tricks: Helping Kids Understand Food Ads on TV)。
↑ 食品広告のトリック:子供がテレビでの食品広告を理解するための解説(Food Ad Tricks: Helping Kids Understand Food Ads on TV)。

「多くの人が『なんでハンバーガーのコマーシャルって、あんなに美味しそうに見えるの?』と思った経験があるだろう」という言い回しで始まる今動画では、テレビなどの食品を「美味しく見せる」、もとい「放送用に最適化する」専門家を呼び、ハンバーガーをサンプルにして実際にそのテクニックの数々を紹介している。

肉汁のジューシーさを演出するため、パティ(ハンバーグ)の焼き具合はレアに
↑ 肉汁のジューシーさを演出するため、パティ(ハンバーグ)の焼き具合はレアに

良く焼けているように見せるため、焼きゴテでわざわざ跡をつける
↑ 良く焼けているように見せるため、焼きゴテでわざわざ跡をつける

バンズにはゴマを貼り付けてゴージャス感を
↑ バンズにはゴマを貼り付けてゴージャス感を

パティを三日月型に切り取って手で押し広げ、「より大きく、たっぷり感がある」ように見せる
↑ パティを三日月型に切り取って手で押し広げ、「より大きく、たっぷり感がある」ように見せる

レタスがはみ出たりつぶれたりしないよう、ピンで押さえる
↑ レタスがはみ出たりつぶれたりしないよう、ピンで押さえる

ポテトは1本ずつヨウジを指してまっすぐと立たせた上で、生け花のように土台に立てていく
↑ ポテトは1本ずつヨウジを指してまっすぐと立たせた上で、生け花のように土台に立てていく

もちろん今回紹介された手法がすべてのテレビ放送の番組内、及びテレビCMやポスター撮影で行われているわけではない。特に生放送系のものはこのような「演出」は難しいだろう(それはそれで別の方法があるのだが)。ただ、例えば食品の写真を撮影する場合、【デジカメで料理を撮る時の撮影テクニック(All About)】【料理を撮る(売れる商品写真 トラの巻)】などで紹介されているような、「美味しい料理を写真の腕で『今一つの味』に見せないよう、料理本来の美味しさを見ている人に体感してもらうよう」な技術は欠かせない。個人ベースならともかく、商品を売る側にすれば写真は最大のアピールポイントとなるからだ(類似例:【携帯検索サイトでも「画像は大きい方」がイイ!】)。レシピサイトを運営している以上、当方(不破)も個人的に「料理を美味しく見せるテクニック」は見につけたいところではある(笑)。

”「演出」と「偽装」の狭間”というと、昨今のテレビ番組の各種問題が頭をよぎる。視聴者サイドの意見としては「度が過ぎる『演出』は実物の商品を手にした時に、かえってマイナス効果になるよ」あたりに落ち着くだろうか。そして昔ならともかく、今はインターネットや携帯電話のようなネットワークが張り巡らされ、ブログやSNS、ツイッターなど多種多彩な情報発信・自己表現の場が個人に与えられている(たとえばこのような【サンプルと実物の比較検証動画】のように……)。今までのような手法は段々と通用しなくなりつつあることも、「演出」側としては思い返す必要があるだろう。

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