広告媒体として電子メールはまだまだ重要!?

2009/12/28 07:15

電子メールイメージ動画共有サイトの利用者の増加やFacebookなどSNSの浸透で、インターネット上の広告媒体・展開方法はますますその種類を増し、旧来の方法の代表格である電子メールはその影を薄めているようにも見える。しかし先日【e-market】ではそのイメージを覆すかのような記事が掲載されていた。いわく「(電子メールはいまだにオンライン広告における最重要手法です)E-mail is still the king of online sharing」とのことだ。今回はこれをチェックしてみることにする。

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最初に紹介されていたのは、調査会社StrongMail社によるレポート【Social Influence Benchmark Report】からのもの。詳細は登録をしないとデータが取得できないが(登録したメールアドレスにPDFファイルが送られてくる)、グラフにある程度のものならリリースにも記載されている。

このデータによると、電子メール経由による来訪者のうち、実際に物品を購入したり登録した人の割合、いわゆる「コンバージョンレート」は36.8%にも達したという。ウェブ上のブログパーツやタグなどのリンクは20.5%。

↑ オンライン上の誘導手法によるコンバージョンレート比較(2009年3Q)(購入や登録の場合)(Social Influence Benchmark Report(StrongMail))
↑ オンライン上の誘導手法によるコンバージョンレート比較(2009年3Q)(購入や登録の場合)(Social Influence Benchmark Report(StrongMail))

電子メールのコンバージョンレートが1/3以上というのは正直少々高すぎる感もある。ただ、併記されている他の手法との相対比率・比較用の値として考えれば、「電子メール経由は普通のサイト上のリンクと比べて4倍程度のコンバージョンレートを誇る」と受け止めることができる。これは十分納得のいく値といえよう。

さらに見るべきところはFacebookやTwitterなどのソーシャルネットワークからのリンクによるレートの低さ。以前【「最近mixiに自社広告が多くない?!」と思って色々と調べてみた】でも解説したが、SNS利用者は目的意識が高いため、「その目的以外の情報」となりうる広告にはあまり興味を示さない傾向がある。それがコンバージョンレートにも表れた形だ。とくにTwitterの場合は顕著なものとなっている。半ば会話の途中で茶々を入れられたようなものだから、興味のある広告に誘導される機会も少なく、当然コンバージョンレートも低いわけだ。

元記事ではもう一つ、別の調査機関SahreThisから提供された資料を提示している。こちらは別の視点から、来訪元別「サイトのアクセス者の広告効果」を示したもの。

↑ 来訪元別ユーザーの平均ページビュー数(2009年10月)(ShareThis)
↑ 来訪元別ユーザーの平均ページビュー数(2009年10月)(ShareThis)

これは例えば「Facebook経由で広告先サイトに来た人は、平均して2.76ページを閲覧する」ことを意味する。この結果で見ると、電子メールとツイッター・他のソーシャル系サイトとでは閲覧ページ数に2倍近い差が生じていることになる。いわゆる「直帰率」がツイッターなどの方が上なわけだ。

直帰率が高いことについて良いか悪いかはサイトの特性によって異なるが、通販なり登録をして欲しくて広告を出し、他サイトからお客を誘導した広告主にとっては、あまり面白い話ではない。その観点でも「電子メール経由のお客は良いお客」と結論付けられることになる。

今件はあくまでもアメリカでの市場調査(……とはいえデータそのものは「全世界規模」と説明されているので、その中には日本も含まれる)で、日本のインターネット広告ですべて当てはまるとは限らない。とはいえ、ソーシャルメディア系の広告の効率が高く無いことはすでに知られていた話であり、それを改めて裏付けた形となる。

それと共に、電子メール(メールマガジンやオプトインメール(許諾式メール))に対する見直しをした方がいいのかな、と思わせる内容なのもまた事実ではある。シンプルイズベスト、というところだろうか。

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