GIGAZINEやネタフルの読者はどこから来てる? 日本の人気サイトへのリンク元を調べてみる

2009/12/24 07:25

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人気サイトイメージウェブサイトの情報提供サービス【Alexa】では、ドメイン単位で「どのようなサイトが来訪者を橋渡ししているのか(リンクで誘導しているのか)」のデータを取得することができる。このデータを調べることで、「第三者でも」特定サイトのアクセス状況を(概要的にだが)知ることが可能となる。今回はこの機能を使い、日本の人気サイトのリンク元を調べてみることにした。


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Alexaには各ドメイン毎に多種多様な視点からのデータを一般に公開している。その中で、「Clickstream(クリックした上での視聴者の流れ)」のうち、「Upstream Sites」のデータを元にグラフ化を行う。このデータは「上流サイト」を意味し、該当ドメインに来る「前」に、視聴者が見ていたドメインがユーザ数の多い順に表示されるというもの。原文は「Percent of total visits to *******(ドメイン名) preceded by a visit to the upstream site.」なため、正確には「”そのドメインへの来訪者全体のうち”直前に見ていたドメイン」ということになる。

↑ amazon.comの事例。Clickstreamをクリックして、Upstream Sitesの並び・値を抽出する
↑ amazon.comの事例。Clickstreamをクリックして、Upstream Sitesの並び・値を抽出する(再録)

「日本の人気サイト」というと色々な定義があるのだが、今回は個人、あるいはそれに近い形で運営されている情報サイトに絞り、さらに以前【ブログの成長ぶりがオフィス街になる! ブログ解析サービス「Blogopolis」】で紹介した【TopHatenar】のデータを元に、上位についている3サイトを対象にした。他にも上位サイトはたくさんあるのだが、サブドメインを使用していたりブログサービスを使っているなどで、「独自ドメインの」データを取得できるAlexaでは計測できないため、今回は断念。結局、【GIGAZINE】様【百式】様【ネタフル】様の3サイトを選択した。

まずは「ネタフル」様。

↑ ネタフルへのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)
↑ ネタフルへのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)

Google経由でのアクセスが圧倒的なのは、それだけ多種多様で世間のニーズに合った話題を大量に蓄積していることに加え、効果的な検索エンジン対策をしているのが原因だと思われる。また、ソーシャルブックマーク「はてブ」からのアクセスが多く、今サイトのブックマークが積極的に行われている(=はてブユーザーに好まれている)ことを意味する。似たような傾向はtwitter(ツイッター)でも見受けられるのだが、それ経由で4%近いアクセスを得ているのも、汎用的に読者好みの情報を提供している証拠といえる。

続いて「百式」様。

↑ 百式へのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)
↑ 百式へのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)

こちらもGoogle経由が圧倒的に多く、話題が豊富なことの裏付けとなっている。興味深いのは第二位の【ideaxidea.com】で、これは管理人が運営する別系統のサイト。色合いの違う複数のサイトを並行して運営し、来訪客の受け渡しが上手に出来ている好例といえる。また、「ネタフル」同様に「はてブ」「twitter」経由のアクセスも多く、通好みのネタも多い事が分かる。

最後に「GIGAZINE」様。

↑ GIGAZINEへのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)
↑ GIGAZINEへのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)

Googleなどの検索エンジン経由の来訪客が多いのは他の2サイトと同じだが、それ以上に「その他」項目の多さが目立つ。この項目は「10位以下の他サイト経由」「URL直接打ちこみ」の他、「ブックマーク経由」を意味する。リンク先があまりにも多すぎたのか、それとも常連客(ブックマーク経由)が多いのかは計り知れないが、いかにも「モンスター級の大手サイト」ならではの結果といえる(同サイトのRSS登録者数が1万7000人台であるところを見ると、おそらくは「常連客」が多数を占めているようだが)。

同サイトは各種ポータルサイトにもニュースを配信しており、それら経由でのアクセスも多数確認できる。それよりも注目すべきは「YouTube」の項目。同サイトは専用チャンネル【GIGAZINE.NET】を開設しており、そこで配信したと思われる動画経由のアクセスが少なからぬ値を示している。



今回取り上げた各サイトは、コンテンツの独自性に優れ、多数のアクセス・来訪者を確保し、日本を代表する有力サイトとしての地位を確かなものとしているものばかり。それぞれ特徴・個性は異なるが、他には代えがたい魅力を持ち合わせている。来訪者の流入元の傾向の違いから、それぞれのサイトの人気の秘訣が少しでもかいま見ることができれば幸いである。


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