「アマゾンや楽天の客はどのサイトからやってきてるの?」日本の主要通販サイトへのリンク元を調べてみる

2009/12/23 07:31

リンク経由で来訪イメージ先に【「アマゾンドットコムの客はどのサイトからやってきてるの?」米主要通販サイトへのリンク元を調べてみる】でウェブサイトの情報提供サービス【Alexa】のデータを元に、アメリカの主要通販サイトへ向けてどのようなサイトがお客を橋渡ししているのか(リンクで誘導しているのか)について表組みを行った。我々日本人としては、当然気になるのは日本の通販サイトでの状況。早速同じ手法で、日本の主力通販サイトについて調べてみることにした。

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Alexaには各ドメイン毎に多種多様な視点からのデータを一般に公開している。その中で、「Clickstream(クリックした上での視聴者の流れ)」のうち、「Upstream Sites」のデータを元に表組みを行う。このデータは「上流サイト」を意味し、該当ドメインに来る「前」に、視聴者が見ていたドメインがユーザ数の多い順に表示されるというもの。原文は「Percent of total visits to *******(ドメイン名) preceded by a visit to the upstream site.」なため、正確には「”そのドメインへの来訪者全体のうち”直前に見ていたドメイン」ということになる。

↑ amazon.comの事例。Clickstreamをクリックして、Upstream Sitesの並び・値を抽出する
↑ amazon.comの事例。Clickstreamをクリックして、Upstream Sitesの並び・値を抽出する(再録)

なお「ヤフーショッピング」については元々URLは「http://shopping.yahoo.co.jp/」で、Yahooのサブドメインを使っている。そのためサブドメイン単位でのデータ取得が出来ないAlexaでは確認ができず、今回はYahoo.co.jpのデータを流用することにした。他サイトと比べてややブレのある形となってしまうがご容赦願いたい。

それぞれの通販サイトに対し、リンクを渡しているサイト上位10位までをリスト化したのが次の表。

↑ 日本の主要小売サイトへアクセスを渡している、サイトサービスたち(上にあるほど多くのアクセスを渡している)
↑ 日本の主要小売サイトへアクセスを渡している、サイトサービスたち(上にあるほど多くのアクセスを渡している)

この表は縦軸の小売サイトに対し、どのようなサイトサービスが多くのアクセスを渡しているかを表したもの。例えばアマゾンの場合、Yahooが一番上に表記されているので、(他サイト経由では)Yahoo経由で来る人が一番多いことを意味する。次点のGoogle経由と合わせ、検索結果をたどってくる人が多数に及んでいるというわけだ。また、アメリカではYahooとGoogleの関係が逆だったことから、日本におけるYahooの優位性が改めて確認できる。

興味深い点をいくつか箇条書きにすると、次のようになる。

・2大検索エンジン「Yahoo」と「Google」の圧倒的優位性(リスティング広告を利用しているのも一因か)。
・ブログサービス経由で通販サイトを利用する人も多い。中でも「fc2.com」が抜きんでている。
・複数の通販サイトを渡り歩く現象が確認できる。
・ソーシャル系サイトは日本ではまだ「通販サイトへの窓口」としては少数派。
・イオンは自社内の関連サイトをうまく利用し、顧客を循環させている。

先の記事「「アマゾンドットコムの客はどのサイトからやってきてるの?」米主要通販サイトへのリンク元を調べてみる」で解説したが、アメリカの通販サイトではソーシャネルットワーク系サイトからの来訪客が相当数を占めている。日本でその傾向が見られないのは、多くのサイトにおいてアソシエイツプログラムをはじめとした「紹介料サービス」の利用を禁じているのが要因と思われる。

サイト管理側で独自の機能を設けており、それを利用して商品の紹介そのものは可能だが、紹介料はサイト管理側が受け取る仕組みになるため、利用者のモチベーションは今一つとなる。方針の違いといえばそれまでだが、Myspaceの愚の二の舞を踏まないよう祈るばかりだ。

また、日本でもアメリカ同様に、複数の通販サイトを渡り歩く現象が見られる。例えばアマゾンに注目してみると、第5位に楽天市場、第6位に価格.comが確認できる。「少しでも良いものを少しでも安く」という消費者の想いは世界共通というところか。

なおそれぞれの通販サイトに対する各サイトの「アクセス誘導割合」は雑多になるので省略するが、一つだけAmazon.co.jpのものをグラフ化すると次のようになる。

↑ Amazon.co.jpへのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)
↑ Amazon.co.jpへのアクセス誘導元(Alexaデータ参照)

これは「アマゾンジャパンに来訪する人のうち、18.95%がヤフー経由、17.47%がグーグル経由、5.20%がFC2のブログ経由」ということを意味する。そして掲載されていない残り44.73%(のほとんど)が、ブックマークや直接URLを打ちこんだ上での来訪。

日本ではブログによる商品紹介がアメリカ同様に盛んな一方、ソーシャルネットサービスでは直上で解説したような禁止事項を設けるところが多いため、ソーシャル系のサイトはほとんど見られず、ブログサービスのドメインを多数見つけることができる。今後どのような動向を見せるのか、興味深いところだ。

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