主婦のネットスーパー利用率は約1割、利用料金や配送スピードには満足しているが……

2009/12/20 08:50

ネットスーパーでお買い物イメージ[マルハニチロホールディングス(1334)]は2009年12月18日、「ネットスーパーと魚に関する意識調査」の結果を発表した。それによると、20-49歳・子供ありの既婚女性の調査母体において、ネットスーパーの利用率は10%前後に留まっていることが分かった。ただし利用した人における今後の利用意向では8割強が「今後も(やや)利用したい」と回答しており、利用者においては評判は良い傾向にあることが見て取れる(【発表リリース、PDF】)。

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今調査は2009年11月20日から12月3日の間に、子供がいる20-49歳既婚女性に対して携帯電話のインターネット経由で行われたもの。調査母体全体は1万4997人。そのうちネットスーパーを利用した経験がある人は1002人(20代270人、30代398人、40代334人)。調査担当はネットエイジア。なおネットスーパーとは「インターネットで注文を受け付けて、主に個人宅まで注文商品を届ける宅配サービスを指し、”既存のスーパーマーケット”から日用品や食料品などが宅配されるサービス」を指すものとする。つまりアマゾンなどは今件ネットスーパーには該当しない。

調査母体全体において、ネットスーパーを利用した経験があるか否かについて尋ねたところ、「知らない」人は22.4%にも達していた。携帯電話(によるインターネット)利用者を前提とした調査としては、やや多い値ともいえる。そして「知っているが使ったことは無い」が67.3%、「知っている・使ったことがある」は10.2%。利用経験者は1割程度にしか過ぎない。

↑ ネットスーパー利用経験
↑ ネットスーパー利用経験

年齢階層別による違いはほとんど見られないが、兼業主婦(有職主婦)よりも専業主婦の方がやや利用率・認知率が高い傾向が見られる。有職主婦は仕事の帰りにデパート・スーパーに立ち寄ることが容易だからだろうか、あるいは食事などを簡単に済ませる傾向があるからなのかもしれない。

それではネットスーパーの使い心地はどうなのだろうか。利用経験者に「今後もネットスーパーを使いたいか」について尋ねると、好意的な意見が多く、88.2%が(意志の強さは別として)「今後も使いたい」と回答した。「今後は使いたくない」派は1割程度でしかない。

↑ 今後のネットスーパー利用意向(利用経験者)
↑ 今後のネットスーパー利用意向(利用経験者)

わずかではあるが、20代よりも30代、30代よりも40代の方が利用意向が強いように見える。買い物の荷物の持ち運びに難儀しなくても済む・自宅のパソコンなどから注文ができるなど、手間がかからない(=身体に負担をかけない)メリットが歳と共に重宝されるからだと思われる。今調査は40代までを対象にしているが、仮に50代・60代に同じ質問をすれば、さらに利用意向は高まるに違いない。

ネットスーパーのメリット・デメリットは?
携帯電話でインターネットを利用するという、それなりにデジタル系アイテムに精通している母体においても、ネットスーパーの利用経験者が全体の1割程度というのは少々驚き。その利用頻度の低さの理由を探るため、現在ネット―スーパーを利用している693人に対し、各種項目でネットスーパーの評価をしてもらっている。それらの項目のうち、高評価と低評価の5項目を挙げると次のようになる。

■高評価
・全般的に「商品クオリティ」に信頼感がある
・全般的に「品揃え」が充実している
・営業時間、配達スピード、料金、各種便利性におけるサービス面が優れている
・野菜、果物の「商品クオリティ」に信頼感がある
・友達にもネットスーパーとして「おすすめ」である

■低評価
・全般的に「価格面」での割安感、お得感がある
・缶詰、ビン詰の「商品クオリティ」に信頼感がある
・肉の「品揃え」が充実している
・ウェブサイトの写真やデザインが充実していて、美味しそうに見える
・冷凍食品の「商品クオリティ」に信頼感がある

商品そのものの質や、利用料金、配達スピードには特に問題はなさそうだ。一方で短時間のうちに品質が変化してしまう食品の質の問題がクローズアップされているのが分かる。また、利用料金ではなく商品一つ一つの価格が(店頭価格と比べると)高めに見えてしまうのもマイナスポイントとなっている模様。

これらの問題のうち、商品の質については今後流通機構に手を加えることで、ある程度改善が期待てきる(商品価格そのものについては……ある程度は仕方が無いのだろう)。それより気になるのは「ウェブサイトの写真やデザインが充実していて、美味しそうに見える」の点。ウェブ上でのサービス提供では欠かせない、しかも改良しようとすればすぐにでも手が打てる点において、改善が求められているのは非常に惜しい気がしてならない。いくら商品やサービスそのものが良くても、アピールする「看板」ことウェブサイトの写真やデザインそのものにセンスが無いと、お客へのアピールはうまくいかないということだ。

もっともこの「ウェブ上の問題」は、他の問題よりも容易に解決することが可能なのもまた事実。「利用していない9割」へのアピールにもなる。例えば商品の写真をメーカー提供のミニサイズのサンプルを拡大した「ピントがぼけたもの」から、自ら撮り直した「美味しそうに見えるもの」に変えるだけで、閲覧した人の印象は大きく変わってくるに違いない。


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