「電車内で新聞」どれくらい? 20代男性は5-6%、40代になると……

2009/12/20 08:49

「電車内で新聞」イメージネットエイジアは2009年12月17日、電車内広告の広告効果に関する実態調査の結果を発表した。それによると調査母体において、電車内でよくする行動のうち紙媒体に関連するものでは、「本(書籍)を読む」は一様にそれなりの値を示し、座っている時4割・立っている時2割強の人が行っていた。一方で雑誌・新聞は男性の方が実施率が高く、特に新聞ではその傾向が顕著に表れていることが分かった。また本に比べると雑誌・新聞の実行率は低めで、しかも年齢が若い人ほどしていないこともデータには出ている。いわゆる「若年層の紙媒体離れ」をうかがえる結果ともいえよう(【発表リリース】)。

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今調査は2009年12月2日から16日にかけて、 週1回以上「JR山手線」「JR中央線」「東京メトロ銀座線」のいずれかの電車に乗る「20歳-49歳」の男女を対象に、一都三県で携帯電話のインターネット経由にて行われたもの。回答数は1146人。男女比は602対544、年齢階層比は20代429人・30代438人・40代279人。

電車内で座れた時、または立っている時にどんな行動をするかについては、すでに全体像は【電車内 立っている時・座れたら、あなたは何をしているのかな?】で解説した通り。携帯電話を多用していたり、車内広告の利用頻度が意外に高い事などが分かる。

↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(再録)
↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(再録)

それでは【「駅の売店では新聞・雑誌が売れないらしい」を確かめてみる】でも触れているが、かつてはごく普通に多数の場面で見かけることができた「新聞や雑誌を読む」は、どれくらいの人が行っているのだろうか。上のグラフは全体数のみだが、元資料には性別・年齢階層別のデータも掲載されているので、それらを抽出し、紙媒体の3項目についてそれぞれをグラフ化したのが次の図。

↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(本を読む)
↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(本を読む)

↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(雑誌を読む)
↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(雑誌を読む)

↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(新聞を読む)
↑ 電車内でよくする行動(複数回答)(新聞を読む)

「本」とは冒頭でも触れているように、単行本・小説などの書籍。雑誌は週刊漫画誌をはじめとした定期発刊紙、写真紙。そして新聞はそのまま新聞。三つをすべて並べると、次のような共通点・相違点があるのが分かる。

・紙媒体はいずれも「立っている時」より「座っている時の方」が読まれやすい。
・同じ紙媒体でも電車内で読まれる割合は本>>雑誌>>新聞の順。
・本は性別、年齢階層別で読まれる割合に変化は無い。一方で雑誌や新聞の場合、
  男性>>女性
  高齢層>>若年層
 の傾向がある。
・30代女性は女性の他年齢と比べ、本を読まずに雑誌や新聞に目を通す傾向が、やや強い。
・女性は新聞をほとんど読まず、男性も若年層はあまり読まない。40代男性でも読む割合は2割前後でしかない。

改めて指摘されれば「確かにその通り」な内容ばかりなのだが、このように具体的な数字・グラフで表わされることにより、普段気になることが裏付けられるだけでも非常に高い価値を示している。

速報性の高い新聞・雑誌が
 男性>>女性
 中堅層>>若者
なのは、女性や若者において
携帯電話がそれら媒体に
とって代わっているため?
特に、同じ紙媒体でも「速報性のあまり無い」本は年齢階層別の差異がほとんど無く、「速報性が重要な要素な」雑誌・新聞は大きな年齢階層差や男女差が出ているあたり、「速報性の高い情報を容易に習得できる」携帯電話などに取って代わられている可能性を示唆しており、俗に言う「デジタルデバイド」の裏返しを想像させる。

なお今データは携帯電話経由で調査された結果のため、いわゆる「メディアバイアス」がかかっている可能性はある。とはいえ、【携帯電話でのインターネット利用率をグラフ化してみる】にもあるように40代以下では8割前後の普及率が確認されており、大意をくつがえすほどのぶれは無いと見てよいだろう。

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