【更新】日本は株価低迷などが響き「株式・出資金」項目額が減少へ(日米家計資産推移:2009年3Q分)

2009/12/18 05:24

日本銀行は2009年12月17日、同年第3四半期(7-9月)における資金循環の日米比較に関するレポートを公開した。それによると株価上昇の影響を受けてアメリカは「株式・出資金」「投資信託」項目の額は上昇を見せることになった。一方日本は株価低迷などが響き「株式・出資金」項目額が減り、さらに「現金・預金」の額も減少傾向を見せている(【リリース掲載ページ】)。

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今リリースは日本銀行が年4回定期的に速報値として発表しているもの。以前掲載した【日本の家計における金融資産の構成比率の変化をグラフ化してみる】から連動させる形で色々とグラフ化してみることにする。

まずは直近、2009年第3四半期(3Q)時点での、日米の家計における資産構成比率。日本が現金や預金に大きく傾倒している一方で、アメリカが株式や投資信託、債券を大量に保有している図式に変わりは無い。

日米家計金融資産構成比率比較(2009年3Q)
↑ 日米家計金融資産構成比率比較(2009年3Q)

これを日米別にその推移をグラフ化する。まずは日本。構成比率と絶対額の推移を見てみる。

日本の家計金融資産構成比率比較(1997年-2009年3Q)
↑ 日本の家計金融資産構成比率比較(1997年-2009年3Q)

日本の家計金融資産構成(1997年-2009年3Q)(単位:兆円)
↑ 日本の家計金融資産構成(1997年-2009年3Q)(単位:兆円)

直近数年で「現金・預金」の比率が大きく伸びたのは、貯金額そのものが増えたというよりは、株価の低迷によるところが大きい。もっとも直近前四半期と比べると、現金・預金の額も減少を見せている。貯蓄の切り崩しが行われている可能性がある。

一方アメリカ。

米家計金融資産構成比率推移(2007年4Q-2009年3Q)
↑ 米家計金融資産構成比率推移(2007年4Q-2009年3Q)

米家計金融資産構成額推移(2007年4Q-2009年3Q)(兆ドル)
↑ 米家計金融資産構成額推移(2007年4Q-2009年3Q)(兆ドル)

日本と違い株価上昇で「株式・出資金」の額は前期と変わらないものの、額が増加する傾向を見せている。一部で「アメリカの貯蓄性向は増加傾向にある」という話もあるが、今期を見ると確かに「現金・預金」項目は前期より増加している。手堅い金融資産の代表格ともいえる「債券」「保険・年金準備金」も増加しており、今期に限ればその言葉は正しいようにも見える。

今後、日本国内においてはこれまで以上に政治状況に伴う経済への不安(定)化の高まりから、株価・経済は大きく動く様相を見せている。この株価や経済動向が日本の家計における金融資産にどのような変化をもたらすのか、これまで以上に注意深く見守る必要があろう。


※2013.06.25.更新
今件記事は説明が多分に重なる部分などを省略した簡略版です。全体版及び最新版については【日米家計資産推移(日銀)最新記事】にて掲載しています。

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