世界各国の金(きん)保有量をグラフ化してみる

2009/12/15 05:05

金イメージ以前【各国の金(きん)保有量推移をグラフ化してみる】で主要国の金(きん)保有高をグラフ化した。その後も金価格は上昇を続けており、話題に登る機会も増えている。そんな折、CNBC.comで多種多様なデータを紹介する【Slideshows】のコーナーから、【世界有数の金保有国達(The World's Biggest Gold Reserves)】なるものを見つけることができた。今回はこのデータを元に、いくつかグラフを生成してみることにする。

スポンサードリンク


説明によると今データは【the World Gold Council's September 2009 report】などを元にしたもので、記事の投稿そのものは2009年10月9日。2009年9月時点のもので、金の換算価格はともかく保有「量」については現時点とさほど変わりはないものと思われる。

元資料は金の保有量別に上位15位の国・組織についてスライドショーにて説明しているので、まずは保有量そのものをグラフ化する。

↑ 世界の金保有量(2009年9月)
↑ 世界の金保有量(2009年9月)

アメリカ合衆国の金保有量の膨大さがあらためて理解できると共に、ドイツやイタリアなどヨーロッパ諸国が金を大量に確保しているのが見て取れる。これは元々ヨーロッパにおける金や銀などの貴金属に対する価値観が影響しているものと思われる。また、日本は841.7トンと世界では8番目(IMFもカウント)。前の記事でも触れたが、もう少し多くてもいいのではないかと思うのは当方だけだろうか。

さて元資料では保有量以外に時価総額や、外貨準備高(外貨建て資産)に対する金の割合も掲載されている。時価総額は金価格の変動を考えるとあまり意味がないし、外貨準備高比をみればそれなりに把握はできる(外貨準備高比は、外貨準備の時価総額に対する金の時価総額の割合)ので、上記グラフに外貨準備高比を重ね合わせたグラフを生成する。

↑ 世界の金保有量と外貨準備高に占める金の割合(2009年9月)
↑ 世界の金保有量と外貨準備高に占める金の割合(2009年9月)

各国の外貨準備に対する政策方針の違いもあるのだろうが、極端に高い国と低い国に二分されている感がある。前者はアメリカやヨーロッパ諸国、後者はそれ以外というところか。ヨーロッパ諸国の割合が高めなのは、やはり前述した通り「貴金属への並々ならぬ思い入れ」が根底にあるのだろう。

ちなみにアメリカ合衆国の外貨準備高比は元資料では確認できなかった。そこで【外務省の主要経済指標(PDF)】から2009年9月時点のアメリカの外貨準備高(金以外で1232.6億ドル)を確認し、そこから逆算して算出している。

今現在金価格は高騰を続けているが、今後もこのペースをそのまま維持するという保証は無い。上昇を続けているうちは外貨準備高全体も底上げされるので喜ばしい話ではあるが、将来は逆の可能性もありうる。貴金属の絶対的な安定感は捨てがたいが、ポートフォリオの形成という点では1要素に特化するのは、やや問題があるような気がする。

なお今回引用した「Slideshows」のコーナーでは、金保有量以外にも数多くの興味深い経済データが掲載されている。機会を見つけて逐次グラフ化した上で、解説・紹介することにしよう。

スポンサードリンク


関連記事



▲ページの先頭に戻る    « 前記事|次記事 »

(C)2005-2018 ガベージニュース/JGNN|お問い合わせ|サイトマップ|プライバシーポリシー